豊岡市議会 > 2011-06-16 >
平成23年第2回定例会(第5日 6月16日)

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  1. 豊岡市議会 2011-06-16
    平成23年第2回定例会(第5日 6月16日)


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    平成23年第2回定例会(第5日 6月16日) ────────────────────────────────────────────────             平成23年第2回豊岡市議会定例会(第5日)                                平成23年6月16日(木曜日) ────────────────────────────────────────────────                                  平成23年6月16日 午前9時30分開議 第2日(平成23年6月13日)の議事日程を援用         ───────────────────────────────                  本日の会議に付した事件 日程第2 報告第5号~報告第11号並びに第56号議案~第69号議案〈専決処分したものの      報告について、ほか20件〉一括上程      各議案に対する質疑並びに一般質問      (各議案委員会付託日程追加 報告第12号 専決処分したものの報告について      第70号議案 委託契約の締結について      (以上2件、一括上程、説明、質疑、委員会付託日程追加 請願・陳情の付託について         ───────────────────────────────                    出席議員(25名)          1番 芝 地 邦 彦         2番 関 貫 久仁郎
             3番 嶋 﨑 宏 之         4番 木 谷 敏 勝          5番 伊 藤   仁         6番 田 中 君 代          7番 峰 高 正 行         8番 福 田 嗣 久          9番 椿 野 仁 司         10番 森 田 健 治          11番 岡 谷 邦 人         12番 綿 貫 祥 一          13番 伊 賀   央         14番 井 上 正 治          15番 村 岡 峰 男         16番 奥 村 忠 俊          17番 升 田 勝 義         18番 岡   満 夫          19番 野 口 逸 敏         20番 門 間 雄 司          21番 広 川 善 徳         23番 青 山 憲 司          24番 宮 田   弘         25番 古 池 信 幸          26番 安治川 敏 明         ───────────────────────────────                    欠席議員(1名)          22番 森 田   進         ───────────────────────────────                    欠  員(なし)         ───────────────────────────────                   事務局出席職員職氏名   局長          西 村 昇 一  次長        原   重 喜   主幹          木 下 和 彦  主幹        前 田 靖 子   調査係長        中 川 光 典  技能職員      藤 井 正 吾         ───────────────────────────────                 説明のため出席した者の職氏名   市長          中 貝 宗 治  副市長       中 川   茂   副市長         真 野   毅  技監        藤 田 宜 久   総務部長会計管理者  矢 﨑 章 司  政策調整部長    松 井 正 志   政策調整部参事     齋 藤 哲 也  防災監       森 合   基   消防長         石 橋 重 利  市民生活部長    足 田 仁 司   健康福祉部長      上 田 利 幸  経済部長      谷 岡 慎 一   コウノトリ共生部長   本 田   互  都市整備部長    田 中 孝 幸   企業部長        中 貝   稔  城崎総合支所長   橋 本 早 苗   竹野総合支所長     太田垣 健 作  日高総合支所長   飯 田 正 巳   出石総合支所長     羽 尻 知 充  但東総合支所長   桒 垣 享 文   教育委員        井 垣 美津子  教育委員      深 田   勇   教育長         石 高 雅 信  代表監査委員    作 花 尚 久   農業委員会委員     岡 田 義 弘  選挙管理委員会委員 畠 中 隆 夫                        教育次長(総務・社会教育担当)   選挙管理委員会委員   正 見 英 子            山 口 孝 義   教育次長こども担当) 前 場 芳 幸  監査事務局長    山 根 由美子   選管事務局長      井 瀬 邦 夫  農業委員会事務局長 原 田 正 樹         ─────────────────────────────── ◎午前9時30分開議 ○議長(木谷 敏勝) おはようございます。  ただいまの出席議員数は25名であります。よって、会議は成立いたします。  これより本日の会議を開きます。  議事に入ります前に、ご報告いたしておきます。  まず、本日の会議に欠席届のありましたのは、森田進議員であります。  次に、本日、当局より追加議案として報告第12号及び第70号議案が提出され、お手元に配付いたしておりますので、ご了承願います。  次に、本日の議事運営について、議会運営委員長の報告を求めます。  18番、岡満夫議員。 ○議会運営委員長(岡 満夫) おはようございます。  本日の議事運営についてご報告いたします。  本日は、この後、昨日に引き続き第15番目の古池信幸議員から質疑、質問を継続いたします。  なお、関係各位の了承を得て、訂正資料を事前に配付しておりますので、ご了承のほどよろしくお願いいたします。  なお、本日をもって通告のありました議員の質疑、質問を終局することといたしております。  続いて、各上程議案を所管の委員会に審査を付託した後、本日、当局より追加提出された報告第12号及び第70号議案を日程追加により上程し、説明、質疑の後、所管の委員会に審査を付託いたします。  続いて、日程追加により請願2件の委員会付託を行って、散会することといたしております。  なお、明日から27日までは、委員会審査等のため休会することといたしております。  以上、本日の議事運営についてご協力をお願いいたします。以上でございます。 ○議長(木谷 敏勝) 以上、報告のとおりご了承願います。  この際、市長から昨日の古池信幸議員への資料について謝罪と説明の発言を求められていますので、これを許可いたします。  市長。 ○市長(中貝 宗治) おはようございます。  昨日の議会におきまして、古池議員からの要求資料及び質問に対する答弁で、私たちの側に大変不手際がございまして、ご迷惑をおかけし、また議会の運営に多大な支障を及ぼすことになりました。心からおわびを申し上げます。今後はこんなことがないように心して取り組んでまいりますので、何とぞご寛容賜りますようにお願いをいたします。また、古池議員のご質問に対しましても、この後、誠心誠意お答えをさせていただきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いをいたします。  また、この問題は大変ナイーブな問題でもあり、重要な問題でもありますので、改めて提出させていただきました資料について私の方からご説明をさせていただき、ぜひ皆様方のご理解を賜りたいと思います。  資料の表面をごらんください。調査日というところに平成23年5月26日木曜日と6月15日水曜日、2つ上げております。過日古池議員にお出ししましたのは、この5月26日に市の職員が測定した資料でございました。  そもそもこの測定は、実はことしの4月2日にシンガポールに到着した兵庫県産野菜から放射性物質が検出されたとシンガポール政府が発表し、4月4日から輸入停止され、5月16日に解除されるという、そういったことがございました。そのことを受けまして、当市の農林水産担当部におきまして、自分たちの地域にこういった風評被害があってはならないっていうことで、内々測定を行ったものです。  その結果の数値はこれまでにお示ししたものでございますけれども、それを年間に積算いたしますと、世界の平均の自然放射線量2.4ミリシーベルトでありますけれども、つまり世界じゅうの人々は何にもしなくっても自然からの放射線で2.4ミリシーベルトを受けていると、このデータを見まして、その範囲内であるというふうに担当の部署は安心をいたしまして、そのままそのデータを置いていたものでございます。  ただ、昨日のことがございますので、改めて6月15日、昨日測定を行いました。測定をいたしましたのは、まず農林水産課測定器A、これが5月26日当初のものでございます。昨日改めて消防本部が同じ測定器、仮にAと呼びますけれども、それから測定器B、それから豊岡病院放射線技師による測定器C、それぞれ別の測定器でもって測定をいたしました。  その結果です。表をごらんください。竹野総合支所から但東総合支所までございますが、一番左、5月26日測定、RDS-30という機械でありますけれども、これによって測定したものが、竹野総合支所が0.20マイクロシーベルト/アワー、以下そこに掲げている数字になりました。  改めて昨日測定した結果です。同じRDS-30の測定器Aで測定いたしますと、消防の職員がしたのでありますが、竹野総合支所では0.09、城崎では0.17、これは逆に上がっておりますけれども、以下0.12、0.11、こういった数字でございました。  ただ、調べてみますと、このRDS-30というのは必ずしも精度が高くないと。それからスイッチを入れてから相当の期間を置いた後でないとデータにぶれが出る、あるいは1メートルの場合でもその動き方によってデータが変わると、こういったことでございますので、測定器のB、これはアロカというより精度の高い測定器で消防本部が有しているもの、測定器C、これは豊岡病院が放射線を測定するのに使っている、より精度の高いもの、測定器Cでもって測定をいたしました。その結果、竹野総合支所では0.07、これはBの場合です。測定器Cでいきますと0.04、同様の数字、以下ここに掲げてあるような数字になっております。  ただ、これらも専門家が、しかも何度も回を重ねてやったものじゃございませんので、あくまで参考値にとどまるというご理解を賜りたいと思いますが、少なくとも昨日改めて測定したものについては、そこに掲げられているような数値でありました。  参考のところの2をごらんいただきたいんですが、放射線医学総合研究所が発表した数値というのがございます。これが表でいきますと参考のところに書いてあります一番右側、放射線医学総合研究所発表年間放射線量、これは放射線量の前に自然という言葉を追加いただきたいんですが、日本の放射線医学総合研究所が、日本人が平均して年間自然にある放射性物質等からどのくらいの被曝をしてるかという数字ですけれども、日本全体の平均値が0.99、兵庫県の平均値は1.09というふうに書かれております。これは年間でありますので、先ほどお話ししました昨日測定したものを年間に直しますと、例えば竹野総合支所はアロカのCで0.04となっておりますけれども、これを年間に戻しますと0.21になります。  参考の5をごらんいただきたいんですが、実はこの線量、ここの0.04ですけれども、これは1時間当たりですけれども、それに単純に24掛けで365で出すわけではありません。実は原子力委員会の考え方が示されておりまして、それに低減係数0.6を掛けるっていうことになっております。といいますのは、野外に放射線源があったとしても、人間はそこに24時間、365日いるわけではありません。木造の建物の中に入りますと、その線量は0.4ぐらいに落ちる、60%軽減される、コンクリートの中に入ると、建物に入ると0.2倍ぐらいまで縮減されるとありますので、そのことを考慮して、1日8時間は野外に、1日16時間は木造の建物にいるという前提で計算しますと0.6を掛ける、こういうことになりますので、竹野でいきますと、アロカ測定器Cの0.04に24を掛けて、365を掛けて、さらに0.6を掛けますと、この地域での年間の積算測定予測線量は0.21になります。こういうふうにごらんをいただきたいというふうに思います。  それから、昨日の議会の中で、日本経済新聞社に出てる数字と比べて余りに大きいということがございました。これも調べてみました。3のとこに書いておりますが、例えば大阪です。6月13日に大阪市で測定された数値が文科省から公表されておりますけれども、実はこれは地上高20メートルで測定された数値で、0.044でありました。しかしながら、これは1メートルで比べませんと比較になりませんので、実はこれについても今月の14日から文科省によって公表されております。それによりますと、0.078マイクロシーベルト/アワーになります。ちなみに本日の大阪の数字では0.082、日々に変動しているということがおわかりいただけると思います。  ちなみに、日本経済新聞社もきょうから1メートルでの数字も出すようにしたということになっております。ちなみに本市での測定はすべて地上1メートルということになっております。  さらに、本日、ある新聞社でこの最初の例、例えば竹野の0.2という数字をとらえて、ICRP勧告の基準を超えてるという、こういった基準がありましたけれども、これは基準の理解を間違えたものだというのが私たちの考え方です。といいますのは、ICRP勧告は、世界じゅう自然放射線がありますので、これはもうどうしようもないと。世界の平均が2.4ミリシーベルトでありますので、ここは手がつけられませんので、それ以外の人為による放射線の被曝量をどう抑えるか、こういった観点によりまして、今、一般公衆線量限度は年間1ミリシーベルトというのがICRP勧告の基準であり、我が国の法律もそれに基づいた基準を設定しておりますけれども、これは明らかに自然放射線医療放射線は外すということになっております。したがいまして、人為的に、例えば今回のように原子力発電所から人為的につくられたものが外に漏れ出した、そういうものについての年間1ミリシーベルトということでございまして、自然放射線量はこれを除くということがはっきり書かれています。したがって、豊岡の0.2というものをこのICRP勧告の基準と比べるのは、もともと比べてはならないものを比べてることになりますので、ご理解を賜りたいと思います。  ちなみに、日本地質学会が全国の地質図に基づいて、大地からどの程度の放射線が出ているか、そのことを計算をして出しています。というのは、大地のほかには例えば鉛があったりとか、カリウムがあったりとか、ラジウムがあったりとかいたしますので、豊岡の地質図に照らして計算上どのくらいの放射線量があるか、この数値が公表されています。それによりますと、豊岡は0.0543から0.0907、この間に入っております。0.0543から0.0907という数値に入っています。つまり大地から、計算上ですけれども、ほっといてもこれだけの放射線が実は出ているということになります。  この数値と先ほどのアロカ測定器のCとの比較をしてみますと、この数値内に入っておりますので、これまで測定した数値は外から人為的に持ち込まれた放射能による放射線ではなくって、もともとこの地にあった放射性物質によるものだということが想定できますので、この点からも基準との比較は意味がない、このように考えているところです。  裏面をごらんいただきますと、法的なことについての説明をさせていただいております。一般公衆線量限度ミリシーベルト/年ですけれども、要はアンダーラインのところですけれども、この線量限度には自然放射線による被曝と医療行為による被曝は含まれない。念のために放射線医学総合研究所にもそれで間違いないかということを確認し、間違いないと返事をいただいています。また、インターネット上公表されておりますさまざまなICRP勧告に関する説明書にも自然放射線は除くというふうに書かれておりますので、間違いないものと、このように考えているところです。  説明は以上でありますけれども、重ねて昨日の不手際を心からおわびを申し上げます。以上です。 ○議長(木谷 敏勝) 市長へ強く申し上げます。  今回、当局から提出された資料の精査等が不十分であったことにより、やむを得ず議事を中段するに至ったことはまことに遺憾であります。議会へ提出される議案並びに資料などについては十分に点検、精査され、今後このようなことが二度と起こらないよう、細心の注意を払われるよう強く申し入れいたしておきます。 ────────・──・──────── ◎日程第2 報告第5号~報告第11号並びに第56号議案~第69号議案 ○議長(木谷 敏勝) 引き続き、昨日の議事を継続し、質疑並びに一般質問を続行いたします。  なお、質疑、質問は重複を避け、簡潔に行っていただくとともに、当局答弁についても、要点を押さえ、適切簡明になされるよう強く要望いたしておきます。  昨日の25番、古池信幸議員の質疑並びに一般質問を続行いたします。  答弁願います。  防災監。 ○防災監(森合 基) まず、私の方からも、まずもって昨日の私自身の不手際によりまして議事を中断させてしまいましたことに対して深くおわびを申し上げます。まことに申しわけございませんでした。  まず、ご質問の放射線の件につきましては、今、市長の方からございましたとおり、再度いろいろな機器を使いまして確認の結果、このとおりでございます。説明も市長が申し上げたとおりでございます。  続きまして、昨日、古池議員の方からは避難所のあり方ということでご質問もございました。したがいまして、それについて再度また申し上げますが、避難所につきましては、必要に応じ、地区とも協議をして見直しは実施をしております。ただし、避難所そのものの設定で、地区内にほかに適切な施設がないというような場合も非常に多うございます。災害の種別によって区分ができないというのが現状です。それで想定浸水域であるとか土砂災害の避難想定の地域、ここにも避難所が実際はあるというような現状でございます。したがいまして、避難所の見直しも進めるとともに、避難の要領、これについてもいろいろ訴えながら対処していかざるを得ないというような現状にございます。  津波の避難につきましては、いわゆる避難所に避難するのとはまた別でございまして、何回か申し上げているように、高台等を選定をするというような形で、それを前提にした訓練等も今考えておるところでございます。以上です。
    ○議長(木谷 敏勝) 25番、古池信幸議員。 ○議員(25番 古池 信幸) それでは、再質問させていただきます。  ただいま再測定の結果、それについてのまた説明が行われたわけであります。結論としては安心、安全だというふうなことであります。そのことについては大変ありがたいと思っております。特に子供、それから妊婦、そういう方たちへのこの放射線の影響っていうのは、大変大きな影響を与えるというふうなことを聞いておりますので、心配しておったわけであります。  今後ですね、この数値を見ても、ばらつきがあると。ちょっとお尋ねしたいのは、この機械のメーカーですね、RDS-30はどこのメーカーのものか。ALOKA、アロカっていうんですか、これはどこのメーカーのものか、まずお尋ねいたします。 ○議長(木谷 敏勝) 答弁願います。  防災監。 ○防災監(森合 基) 今確認できているところで申し上げます。RDS-30というものにつきましては、フィンランドのメーカーであるということは確認ができております。現物は手に乗せられる非常に簡易な、携帯できる空間線量計でございます。それから消防本部の方で持っておりますアロカ社製のものについては、サーベイメーター、型式番号でいいますと450Pというようなものでございます。申しわけございません。これですね。消防本部で持っておりますのは、申しわけございません、訂正いたします。シンチレーションサーベイメーターTCS-171ということで、これは国内のメーカーですね、アロカ株式会社が生産をしているものです。それから、豊岡病院で持っておりますのが、先ほど言いかかりました、同じアロカ社製サーベイメーター450P-DE-SIということで、これも国内のメーカーのものでございます。以上です。 ○議長(木谷 敏勝) 古池信幸議員。 ○議員(25番 古池 信幸) ちょっと早口ですので、また後で製品番号ですね、信頼できる機器によって信頼できる数値を我々市民には提示していただきたいということを、これを強く求めておきたいと思います。  そういう中で、きのうも市長はリアリズムにというふうなお話がありました。まさにそのとおりで、我々も本当に現実はどうなのだ、現実を直視した状態を数字であらわす、あるいはいろんな文言であらわすというふうなことが必要であろうかと思うわけでありますが、今回、3月11日の事故以来、いろんなことが心配されるわけでありますが、それについてもリアリズムにのっとった対応をこの豊岡市はしているんだというふうなことがきちっと最初から継続してやられたら信頼がますます高まっていくと、このように思うわけでありますので、そういう立場で、安全・安心なまちづくりのためにも、今後、定時定点、それから観測点の拡大、今、6カ所ですね、この6カ所以外に特に公園とか学校、あるいは水道事業所、簡易水道のあるところ、そういうふうなところについて、定時定点観測、また信頼できる機器を使っての観測、そうふうなことを求めたいと思いますが、いかがですか。 ○議長(木谷 敏勝) 防災監。 ○防災監(森合 基) 答弁申し上げます。  まず、今回の不手際については本当にまことに申しわけございませんでした。しかしながら、提出させていただきました資料、これのとおりで現在ございまして、しかも、けさほどの数値ではございますけれども、この豊岡の最寄りの日本海側、福井市、これについては0.04ぐらいのレベルで推移をずうっとしております。事故発生以来ですね。それから鳥取におきましても0.06のレベルで推移をしているということで、その間に挟まっている日本海側の豊岡市としては、今訂正した資料にも見られますように、そう大きな、何ていったらいいんでしょうか、すぐに今回の発災に至るとちょっと考えられません。直距離につきましても福島第一原発から500キロ以上離れているという現実でございますので、現在、その定期的に測定をする必要性はないんではないかというふうに考えております。以上です。 ○議長(木谷 敏勝) 古池信幸議員。 ○議員(25番 古池 信幸) 私は定期的に同じ場所、それを箇所をふやしてはかるということが必要かなと思います。  けさ、ちょうどこっちへ来る前に、テレビで東京都の都がやってる観測、それではやっぱり住民が安心できないということで、今度は区がやってる、足立区では100カ所設けてる、市民の協力も得てやっておるというふうなことで、やっぱりきちっとした数字が示されると、住民が、何ていうんですか、自分たちの身構え、あるいは安心感、両方が得られるというふうなことで、大変大事な日常活動、行政としての活動かなと思いますので、現在、鳥取やら福井での数値がこうだからというふうなことでなしに、ぽおんと飛んで例えば静岡の方でも影響が出たというふうなこともあるわけですから、いわゆるホットスポットの問題もあるようであります。何ていいますか、離れているから心配ないというふうなことでなしに、心配ないことが一番いいんですけども、きちっとはかっているというそういう状態をつくることが大事かなと思いますので、しないというふうなことを断定されると、今後されないというふうなことになっちゃいます。やはり柔軟な対応をされることが必要ではないのかなと思いますが、いかがですか。 ○議長(木谷 敏勝) 防災監。 ○防災監(森合 基) 所見等については先ほど申し上げたとおりなんですが、今後とも引き続き、文部省の調査結果ですね、これがホームページ等でオープンにされております。それから近隣府県、市町村、これの動向を踏まえながら検討をはかっていきたいと思います。以上です。 ○議長(木谷 敏勝) 古池信幸議員。 ○議員(25番 古池 信幸) それからあと、いわゆる災害対策は食料とか毛布とかやってますが、沃素とかセシウムとかいろんな放射線によって、半減期もあるわけですけれども、いわゆる薬っていうんですか、住民の命を守るために使える薬もあります。そういうふうなものについても一定程度備蓄っていうんですか、この防災対策の一環として、今後はこの放射能による人々への被害、こういうふうなものが想定されるというふうなことから備蓄の必要があるかなと思うんですが、この辺はいかがですか。 ○議長(木谷 敏勝) 防災監。 ○防災監(森合 基) 沃素剤等のことをおっしゃられてるんだと思います。特に当市につきましては福井の原発が近いという特性もございます。今後、現実的に福井に何かあった場合の避難計画というのが、前回ご教示いただいて研究をするということで申し上げましたが、その中でまた検討させていただきたいというふうに思います。以上です。 ○議長(木谷 敏勝) 古池信幸議員。 ○議員(25番 古池 信幸) 安心、安全をきちっと確保するということ、それをまた広く宣伝するということも大事なことであります。一方、やはりいざというときに備えておくというふうなことも大変大事なことでありますので、ぜひこの必要な薬品、それから資材の備蓄、これについては取り組みを始めていただきたいと思っております。  それでは、次に移ります。  水産業の振興計画、昨日も答弁がございましたが、前の計画では、魚礁、魚が産卵したり、あるいはよくとれるようにすると、あるいは乱獲を防ぐというようなことがありました。そういうこともしていただいておるわけでありますが、何ていいますか、今後の問題として、漁業関係者と行政とが知恵を集めるっていうんですか、力を合わせて、この豊岡市の水産業、このままほうっておかないんだと、中心市街地でも当局と地域が一緒になって知恵を集めております。いろんな方途がこれから出てくると思うわけでありますが、この水産業についても、ぜひともそういう協議会っていうんですか、組織をつくって、それから、必要ならその予算措置もしていくというふうなこと、また、いろんな執行することについて、的確なことっていうんですか、これはやっぱり計画の中で練り上げた方がより精度の高いものができるんじゃないのかなと、それにはやっぱり現場の声がないとあかんのかなと思うわけであります。そういう点で、この計画をつくる、つくらないいうのがまず最初なんですが、このことについてはいかがですか。計画策定については向かわれますでしょうか。 ○議長(木谷 敏勝) コウノトリ共生部長。 ○コウノトリ共生部長(本田 互) 漁村の再生計画につきましては、竹野、津居山の波型魚礁がとりあえず終了いたしております。そういったとこもかんがみまして、今後、地元の方の意向等もお聞きしながら、必要等が生じるときには何らかの計画等も反映させていく必要があるのかなというふうに思っております。現在のところ、具体的なものというのはまだ定めておりません。以上です。 ○議長(木谷 敏勝) 古池信幸議員。 ○議員(25番 古池 信幸) 今のご答弁は大変正確な答弁なんですけれども、私は、大きな計画と、それからいわゆる実施計画っていうんですか、それとはやっぱり分けて考えるべきかなと。豊岡市の水産業はこういう方向で進みたいというふうなことでの一定の5年あるいは10年以内ぐらいの目標を立てる必要があると思うんですが、それがないんですね、現在。そういうふうなことについて着手するのか、しないのかというふうなことについてお尋ねします。 ○議長(木谷 敏勝) コウノトリ共生部長。 ○コウノトリ共生部長(本田 互) 今のところ、まだ具体的なものは考えてはございません。 ○議長(木谷 敏勝) 古池信幸議員。 ○議員(25番 古池 信幸) ぜひ協議していただいて、必要性を感じていただいて、ともに計画をつくろうじゃないかというふうなことについて向かっていただきたいと思います。  それから、竹野川の護岸についてですが、昨日の答弁で係留の問題、船をね、小型船をつないで保管しておられるのが、いわゆる堤防敷っていうんですか、そういうところになっておりまして、その場所を精査してみますと、写真もありますが、大変侵食が激しい、何カ所も侵食が起こっているというふうなことで、これは堤防にとっていいはずがないと思うんですね。ですから、こういう状態を一刻も早くなくして、それから船は船で、やっぱり漁業の町であります、そういうところですから、船をお持ちの方もたくさんおられますので、適正な場所に適正に管理してもらうというふうなことで、両方が立てるようにっていうんですか、川の安全、堤防の安全を守りながら、住民の安全を守りながら、船の利用についても適正にまた、何ていうんですか、法律にのっとったことができる、そういう状態をつくってほしいと思うわけでありますが、いかがですか。 ○議長(木谷 敏勝) 都市整備部長。 ○都市整備部長(田中 孝幸) まず、船舶の係留につきましてですけれども、本来、河川法で、河川内での係留につきましては、治水安全上、基本的には認められていないというのが原則でございます。ただ、県土木としましては、現在では強制的に排除はしてないという状況でございます。兵庫県としましても、係留をされているすべての船舶の登録番号とか所有者はとりあえず把握をされているという状況でございまして、今後、集中的に係留できる場所を選定していきたいという考えでございます。その計画を近日中にまた策定していきたいというふうにお聞きをしております。以上です。 ○議長(木谷 敏勝) 古池信幸議員。 ○議員(25番 古池 信幸) そのことと堤防の状態、今のところ、何ていうんですか、きのうの答弁では緊急性はないという答弁でしてびっくりしたんですが、私は緊急性は大ありだと思っております。そういう点で、この係留されている個人の資産、不法だと言いながらも、その資産を排除するにはいろんな手続が要るのかなと思うわけでありますが、強制的なことでない状態で別の場所に移ってもらうっていうことができれば一番いいわけですから、そうすると同時に、この堤防の修復といいますか、連続性をきちっと保つという状態をつくることはどうなんでしょうか。 ○議長(木谷 敏勝) 都市整備部長。 ○都市整備部長(田中 孝幸) 先ほど係留の話をさせていただきまして、係留する場所をこれから選定していくということなんですけども、その流れの中でその場所が選定できればまた工事の方にも向かっていけるような余地も出てくるのかなと思っておりますけども、これにつきましては、緊急性は今のところはないということはお聞きをしておるんですけども、これは地元からも大変要望も受けております。こちらとしても河川整備、護岸整備については要望を重ねていきたいと、そのように考えております。以上です。 ○議長(木谷 敏勝) 古池信幸議員。 ○議員(25番 古池 信幸) よろしくお願いいたします。  それから、きのう宮田議員も力説されておりましたが、竹野新橋の問題であります。私も報告っていうんですか、質問の中で申し上げましたが、3月議会での部長の答弁、これは平成19年度の調査による結果の答弁でしたが、それが亀裂が広がっているという状況が最近発見されたということでありますので、この老朽化はもちろん大変長い時間使用に耐えてきておるわけでありますが、自動車交通が今ごっつい発達しておりまして、今の橋では大型車同士はもちろんすれかわれません。普通車同士でもすれかわりにくいのかな、軽と軽ならいけるかなという状態だと思うんですね。そういう状態は交通事故を招く大変大きな要因にもなろうかと思います。  幸い横に歩道がつけられておりますので、歩行者はそちらを通れば安全だというふうなこともありますので、安全に、この大変重要な場所にある橋でありますから、思い切ったかけかえというふうなことで、この補修っていうふうなことで終わらないようにすべきじゃないのかなと、古いっていうことと狭いという両方解決するには建てかえしかないと思うわけでありますが、県の方にしっかり要望していただきたいと思いますが、いかがでしょうか。 ○議長(木谷 敏勝) 都市整備部長。 ○都市整備部長(田中 孝幸) 竹野新橋につきましては、議員おっしゃられますように、橋梁の幅員が5メーターということで、やっぱり普通車でもすれ違いがちょっと厳しいっていう状況の橋梁でございます。昨日も申しましたように、築造されてから72年を経過してる古い橋ということもございます。これから詳細な調査が行われるということはお聞きしとるんですけども、その流れの中で補修、補強という対策を考えていくということなんですけども、その段階で多分、結果的にはどうかなということもあるんですけども、かけかえも含めての検討ということになってこようと思いますので、地元の期成同盟会と一緒にその方向で、かけかえの方向で要望はしていきたいなというふうに考えております。以上です。 ○議長(木谷 敏勝) 古池信幸議員。 ○議員(25番 古池 信幸) ぜひそういうふうに的を絞って要望活動も大きな輪になるようにしていただきたいし、一刻も早い安全、安心な橋づくりをしていただきたいと思います。  それから、円山川治水については、きのう答弁いただきましてありがとうございます。内水対策、ポンプの設置というのを、これはこのたび桃島樋門に、樋門そのものにポンプをつけるという大変画期的な工法が用いられるということですけども、その成果のほどを我々も大変期待していたしております。  そういう点で、つくる前からどうだこうだということはできないわけでありますが、ごみがたまらないようにという心配はもう地元からも本当に出ておりますし、我々が消防団員のときにも大谷川排水機場のごみがたまるという問題で、本当に目の当たりにそのごみのたまる様子を見てまいりました。やっぱり、水を吸い込むのですが、水だけを吸い込まないんですね。草や泥や大きな木や木切れ、そういうふうなもの吸い込んで、どうしても3トンの予定排水能力が下がってしまうというふうなことがあります。我々は3トンプラス桃島川の改修で水位を20センチ以上下げることができるというふうに聞いておりますから、その前提が崩れるっていうことが一番心配なんですね。ですから、そういうせっかくのいい事業でありますが、現実、川の流れを見たら、水だけではない、ほかのものも一緒に流れてくるということへの対応、これについてはいかがでしょうか。ごみ取り器っていうんですか、ごみを吸い込まない装置っていうふうなものについてはどのようにお考えになっておりますか。 ○議長(木谷 敏勝) 技監。 ○技監(藤田 宜久) 国土交通省に確認しましたところ、このゲートポンプは余り例はないようなんですけども、ほかに九州の方である例を確認されたところによりますと、そういうごみを取り除く装置、除じん器ですね、いわゆるそういうものは設けなくても今のところはうまく機能してるというふうにお聞きしておりますので、当面はその状況を見ながら、もしそれでふぐあいが生じるようであれば、対策を考えていただくように要望していきたいと考えております。以上です。 ○議長(木谷 敏勝) 古池信幸議員。 ○議員(25番 古池 信幸) よろしくお願いいたします。  それから、麦わら細工については、きのうの答弁ではハウスが必要性がないようなお話でしたが、麦わら細工の第一人者の方がおっしゃってるには、やはり麦わらの原材料の素材が大変不安定なんです。年によってね。雨の多い年、あるいは乾燥のきつい年、いろんな年があります。そういうふうなことで、安定的によい材料を確保しようと思うと、天候に左右されないで災害ができるにはもうハウスしかない、そういうふうなことをおっしゃってるんですね。そういう立場での話ですので、いい材料がことしとれたから、あるいは去年とれたから要らないんだということではないと私は思うんですが、そこのところはどのようにお考えでしょうか。 ○議長(木谷 敏勝) 経済部長。 ○経済部長(谷岡 慎一) 当方で伺っているところでは、麦わら細工振興協議会、生産者ともにハウス栽培についての意向はお持ちでないというふうに聞いておりますところでございます。ただ、裸麦をどのようにつくり続けていただくかということが課題であるというふうに思っておりますので、このことについては関係各位とも話をしていきたいと思っています。 ○議長(木谷 敏勝) 古池信幸議員。 ○議員(25番 古池 信幸) それからもう一つ、淀の洞門のことなんですが、ジオパークでお客さんを招こうという大変大事なスポットになっております。そういう点からいうと、この今の状態は大変不安っていいますか、人がふえればふえるほど怖いなという感じがいたしますが、注意喚起ということだけでいいんでしょうか。そこのところはどのようにお考えでしょうか。 ○議長(木谷 敏勝) 経済部長。 ○経済部長(谷岡 慎一) 淀の洞門の周辺というのは、昨日も答弁をさせていただきましたが、特別保護地区に指定されていまして、ほとんどの行為が禁止をされているといったような状況でございます。ですので、落石の防止のためになかなか措置がしにくいというのが現状でございまして、そもそもそういった場所に入っていただかないように、注意を喚起したいというふうに考えています。 ○議長(木谷 敏勝) 古池信幸議員。 ○議員(25番 古池 信幸) 注意喚起が進入禁止になるのが一番困るんですね。やはりジオパークのジオサイトに来てくださいというふうなことを言っておるわけですから、近くまで行ったら、ここから向こうは立入禁止というふうなことにならないように対策をとってくれと言ってるわけです。  玄武洞も、ここから向こうは入ったらあかんけども、ここまでは入れるという区域がありますが、現に大きな落石があります。なかなか人工的にとめることができない状態にもなっておりますし、昭和38年にはかなり落下したというふうなこともありますし、もっと昔の1925年、大正15年には、いわゆる洞っていうんですか、中に入れる状態だったのが、それが落ちて入れなくなったというぐらいに大きな落石があったというふうなことですから、玄武洞の場合はいたし方ないかなと思うわけでありますが、淀の洞門の場合は、洞門よりも手前に行くわけです。洞門に入るんじゃなくて。だから、洞門に行く遊歩道の右側の斜面の落石防止、これをしていただいたらいいと思うんですが、そこのところはいかがですか。 ○議長(木谷 敏勝) 経済部長。 ○経済部長(谷岡 慎一) 昨日と同じ答弁になってしまいますけれども、そもそもその地区自身が特別保護地区でございまして、さまざまな措置がしにくいところ、また関係機関と十分に協議を進めなければいけないところとなっているところです。ですので、そもそも落石もあるというふうにも聞いておるところでございまして、入っていただかないように注意を促していきたいと思っております。 ○議長(木谷 敏勝) 以上で古池信幸議員に対する答弁は終わりました。 ──────────────────── ○議長(木谷 敏勝) 暫時休憩いたします。再開は10時20分。     午前10時12分休憩 ────────────────────     午前10時20分再開 ○議長(木谷 敏勝) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。  次は、11番、岡谷邦人議員。(拍手)      〔岡谷邦人議員 登壇〕 ○議員(11番 岡谷 邦人) 「山なりにカーブを切れど三陸の見なれた町のどこにも着かない」。朝日歌壇に掲載された、岩沼市、山田洋子さんの歌です。  何の変哲もない見なれた町の中での日々の暮らし、その中に私たちは安心と常々の幸せを見出していたのかもしれません。営々として築き上げてきた見なれた町並みや暮らしや文化、多くの人命と大切なものを一瞬にして破壊、奪い去ってしまった今年3月11日の東日本大震災。改めて日々変わりないふだんの暮らしができることのありがたさ、大切さに思いをいたすところであります。  壊れた時計と動き出す時計、三陸にも今初夏はめぐり来て。  今議会多くの議員から発言がありました東日本大震災は、発災から既に3カ月が経過いたしました。しかし、被災地の復興の足音は遅々としている、そのように感じられてなりません。パンドラの箱が壊れた、そんな印象を持たせる東電福島第一原子力発電所の事故は、被災地に二重、三重の苦痛、苦悩を与え、我が国のエネルギー施策の根幹をも揺るがそうとしています。被災地の皆様には、一日も早くふだんの生活が取り戻せるよう、国を挙げて着実な復興がなされることを切に願っています。あわせて一刻も早い原発事故の収束をと願うものであります。  ちょうど1年前、昨年の6月定例議会において、豊岡市日撫地区での場外車券売り場設置計画についてお尋ねをいたしました。市長は、町の将来像を「コウノトリ悠然と舞うふるさと」とする本市のまちづくりのイメージ、あるいはイメージ戦略、あるいは町のトータルブランド戦略、こういうことを考えると、ふさわしいものではないと考えている。今後の推移を十分見ながら適切な対応をしていくとの答弁をいただきました。引き続き慎重な対応をお願いいたしてきたところであります。  その後、日撫地区での設置計画は白紙に戻ったと記憶に新しいところであります。のど元を過ぎれば熱さを忘れるの例えがありますが、また新たに日高地区での場外車券売り場建設計画が浮上しており、地元地区での説明がなされているとお聞きいたします。計画はどの程度まで進んでいるのか、不安を覚えている市民、住民もいらっしゃいます。不安の目が大きくならないうちに行政も適切な対処をすることが必要と考えます。現在の進捗状況についてお聞かせをください。また、市の基本的なスタンス、考え方は昨年とは変わっていないと思いますが、改めて基本的なスタンス、考え方をお尋ねしておきます。  庁舎建設について。  庁舎建設現場近隣区における建設工事説明会並びに工事の安全祈願祭もとり行われ、いよいよ平成25年3月の完成に向けた本格的な工事着工となりました。完成に向けてますます市民の関心度も高まってくるのではないかと思います。  庁舎本館を残し、議会事務局棟など周囲の建物が取り壊されてみると、迷路のようであった庁舎の敷地があんなに広いとは思わなかった。周りの建物がなくなって、庁舎本館の大きさと風格を改めて知った。庁舎本館を基礎から切り離し、浮き上がらせる、持ち上げる作業はどんなふうに行われるのだろう。重さはどれくらいあるのか知りませんが、壊れることなく本当に引き家できるんでしょうか。引き家の時期や期間はどのくらいかかるのだろうか。仮囲いで中の様子が見えないが、常に引き家の様子を見ることはできないのだろうか。冬期のこも巻きが毎年主要新聞の地方版記事にもなり、大切に育て、取り扱われてきた庁舎前にあったシンボルのソテツは撤去されているが、ソテツの取り扱いはどうなるのだろうなどなど、さまざまな市民の声を聞きます。  平成17年の市町合併のシンボルとして、また市民のアイデンティティーのよりどころとしての新庁舎建設は大きな関心事であります。私も同様、それ以上の関心を持っているところであります。新庁舎建設は、東日本大震災のような想定を超えるような大きな大災害の事態が起きなければ、恐らく100年に一度あるかないかの大事業であると考えます。  そこで、以下についてお尋ねをいたします。  一つ、百年の大計、新庁舎建設工事の記録を映像として後世に残すことについての考えはいかがでしょう。  一つ、市のホームページで工事の進捗状況の映像配信の取り組みはできないのか。あわせてライブカメラ等の設置はいかがでしょう。  一つ、確定した引き家の時期、期間など、月々の工事予定工程表を市広報などに広く掲載できないのでしょうか。  一つ、引き家工事など、ポイント、ポイントでの工事見学会の開催はできないか、その考えはありませんでしょうか。  一つ、ただ白いだけ、何の変哲もない仮囲いは、環境都市豊岡、景観行政都市を目指す豊岡のイメージにそぐわないと考えます。駅前広場工事の仮囲いに見られるよう、もう少しイメージアップを図る必要があるのではないでしょうか。また、仮囲いに一部クリアな部分が設けられていますが、工事現場への出入りの安全のためのような、業者サイド都合による仮囲いのように見受けられます。市民の関心度の高い工事であります。仮囲い内の工事の様子が常に市民に見えるようクリアな部分をふやし、市民の関心度のさらなるアップを図ることも必要ではないかと考えます。市民が注視している中での工事は現場に適度な緊張感が生まれ、作業の安全意識や対策の向上にもつながるのではないかと考えますが、いかがでしょう。  一つ、固有の自然、歴史、文化、伝統によって培われてきたすばらしい景観を将来にわたって保全あるいは創造されるよう、全市域に景観法に基づいた豊岡市景観計画を策定し、良好な景観形成に取り組もうとしている豊岡市です。本庁舎の景観に寄与してきたシンボルのソテツの扱いはどのようになるのでしょうか、お尋ねをいたします。  景観都市について。  豊岡市固有の自然、歴史、文化、伝統によって培われてきたすばらしい景観を将来にわたって保全あるいは創造されるよう、全市域を対象にして景観法に基づいた豊岡市景観計画を策定し、豊岡市みずから景観行政を行うことに取り組むとして、昨年度より先進地視察はもとより、基礎調査、課題整理、景観計画案の策定等の景観形成策定業務を進め、景観行政団体に県の同意が得られるよう努めてこられたところであり、平成23年3月31日に知事からの同意を得、この6月1日に景観行政団体の告示が行われたところです。  景観法は、我が国の都市、農山漁村等における良好な景観の形成を促進するため、景観計画の策定、その他の施策を総合的に講ずることにより、美しく風格のある国土の形成、潤いのある豊かな生活環境の創造及び個性的で活力ある地域社会の実現を図り、もって国民生活の向上並びに国民経済及び地域社会の健全な発展に寄与することを目的として定められています。  景観計画は、環境基本法、都市計画法、自然公園法に規定する計画に適合するものであり、計画を定めようとするときは、あらかじめ公聴会の開催等、住民の意見を反映させる措置を講じなければなりません。今年度中の景観計画の策定及び景観条例の制定を目指して、既に3月1日には豊岡市景観計画検討委員会も設置されています。豊岡の豊かな自然、歴史、文化を守り育てていくために、風景計画づくりを市民のみんなで進めていきたい、豊岡市の暮らしの風景を共有するプロジェクトとして、計画検討委員会の主催による私たちの町、村、暮らしを伝える豊岡風景物語、豊岡市内の身近な風景の募集がなされており、この10月には(仮称)豊岡市景観フォーラムの開催も予定されております。景観計画の柱は何か、お聞かせをください。  きょうまでお聞かせいただいている中では、建築物、屋外広告物、風致地区等が計画検討の中心となっているように思えます。私は、私有地、民有地を含む空き地、空き家の管理、資材、廃材等の管理、ポイ捨ての禁止、放置自転車対策としての自転車等の管理、落書きの禁止、公共の場での歩行喫煙の禁止などの項目も景観計画の中で検討していただき、景観計画及び景観条例の中に取り入れるべきだと考えます。ご所見をお伺いいたします。  また、制定されようとする条例の名は、あくまで豊岡市景観条例でなければだめなのでしょうか。いかにも行政の考えるかたい条例のように感じます。豊岡市で忘れてならないのがコウノトリ悠然と舞う環境と風景です。農林水産部をコウノトリの自然放鳥にあわせコウノトリ共生部とした豊岡市です。条例名をコウノトリの住む美しいまちづくり条例とするようなことはいかがでしょう。ご所見をお聞かせください。  あわせて現在の景観計画の検討状況、計画の対象となる景観条例の検討状況についてお聞かせをください。さらに、条例策定までのプロセスもお示しいただきたいと存じます。
     豊岡市の未来を担う子供たちに誇れる豊岡の歴史と文化をも見詰めることのできる景観保持、あるいは景観をつくり出すための条例策定には大いなる期待をいたすところであります。  1992年、毛利衛宇宙飛行士が日本人として初めてスペースシャトルで宇宙に飛び出してから既に19年が過ぎようとしています。その間、向井千秋、若田光一、土井隆雄、野口聡一、星出彰彦、山崎直子宇宙飛行士らの日本人宇宙飛行士が数々の実績を残してきました。この6月8日にはロシアの新型「ソユーズ」で古川聡宇宙飛行士が宇宙に飛び出しました。5カ月半にわたる長期間の宇宙滞在計画です。  宇宙への夢やあこがれは子供たちばかりではなく、私たち大人たちの冒険心やロマンをもくすぐります。今年1月に打ち上げられたJAXAによる宇宙ステーション補給機の名称が「こうのとり」と命名された。児童生徒への宇宙への興味も高まっている。これを機会に市立の全小・中学校を対象に5カ年計画で宇宙に関する学習を計画的、系統的に実施する、ことしは「宇宙のとびらを開く」、以後は「宇宙に飛び出す」をテーマに、宇宙視点の環境教育、宇宙への大きな夢を持った人づくりの2点を中心とした学習を考えているとのことでした。計画的、系統的に実施するとされた宇宙観点の教育とは、宇宙への大きな夢を持った人づくりとは、学習の具体的な内容についてお示しをください。  学習は全小・中学校を対象にと、学校単位での学習のようですが、学年に応じた学習でなければ、理解力には大きな開きがあるものと考えます。全学年を統一テーマでの同一学習とされるのか、あるいは小学校では何年生、中学校では何学年と限っての学習となるのでしょうか。また、学習の計画期間をなぜ5年計画とされたのか、お聞かせをください。  「夢はでっかく根は深く」、市長の身上とされる一つです。「三つ子の魂百まで」と申します。若いときに受けた感銘は、生涯忘れずに心に残るものです。子供たちにすばらしい感銘とでっかい夢を与える宇宙学習になればと、大きな期待を持ちました。私の感想を少し述べさせていただき、1回目の質問といたします。 ○議長(木谷 敏勝) 答弁願います。  市長。 ○市長(中貝 宗治) 私からは場外車券場についてお答えをいたします。  平成22年11月29日、日高地域へ競輪場外車券販売施設の開設計画が検討されているという情報を市で得ました。また、12月6日には、日高地域子ども会連絡協議会長から市長、教育長あてに開設反対要望が出されました。その後、平成23年5月11日に関係4区合同説明会が開催され、説明会では経過や事業の内容、地域への影響等について説明がなされたとお聞きいたしております。  これまでに豊岡市内におきまして、今回と同一の運営事業者によりまして2回の計画が検討されてきましたが、いずれも周辺地域の方々からの反対の意思表示によって計画が取りやめになりました。その大きな理由の一つとして、賭博性の高い施設の設置に伴う青少年の健全育成に及ぼす風紀上の不安をお聞きしております。市といたしましては、施設が市民生活上不可欠なものとは言えないこと、さらに公共性を持ったものではないこと、風紀上しばしば現実の問題となるパチンコ店が極めて多い豊岡市にこの上さらに賭博性の高い施設が設置されることは好ましいものではないという考え方は、これまでと何ら変わるものではございません。  なお、過日の地域説明会において周辺3区内の住民の意見は分かれているという発言があったとお聞きし、この問題が長引きますと、この問題を軸に周辺地域での融和が阻害をされている、亀裂が大きくなっていくということも予測されますので、私としては大変憂慮をしているところです。  また、議会におかれましても、昨年9月6日に三江地区子ども会育成会、子ども会育成会から、子供たちが健全に育つ上で悪影響が大きく、市を挙げて開設に反対してほしいとの趣旨で、開設に反対する陳情に対し、平成22年9月定例会において陳情が採択されており、議会の判断は適切であったものと考えております。また、この判断のもとにある考え方は、単に三江地区のみならず、豊岡市全域に適用され、通用するものと、このように考えているところです。  町の将来像を「コウノトリ悠然と舞うふるさと」とする本市のまちづくりのイメージや町のトータルブランド戦略を考えますと、豊岡エリアのいずれの場所であっても、施設が設置されることについてはふさわしいものではないというふうに考えております。また、これまでもこのような議会で答弁をさせていただいた場合、あるいは議会で反対陳情が採択された折には、それの所管する国の部署、それからこれは、今回の場合は岸和田でありますけど、岸和田市に対してこのような議論がなされ、このような反対の意思を表明してるということをその都度関係者の方にお伝えをしているところでございます。  賛成、反対さまざまな意見が当然あろうかと思いますけれども、そのことでもって地域を割るほどの問題ではなかろうと。それから、先ほど申し上げましたようなパチンコ店の上にさらにっていうこともございますので、私自身もこの問題については賛成できないと、設置については賛成できないと、このような考え方を持っているところでもございます。今後とも地域での動き等十分注視しながら、適切な対応をとってまいりたいと、このように考えております。  その他につきましては、それぞれから答弁をさせていただきます。 ○議長(木谷 敏勝) 教育長。 ○教育長(石高 雅信) 私からは、先ほどお尋ねがありました宇宙にかかわります学習につきまして、お尋ねに対しての答弁をさせていただきたいと思います。  まず最初に、なぜこの取り組みは5年間かという、そのことに対しますお尋ねにお答えさせていただきたいと思います。  国際宇宙ステーション補給機「こうのとり」は、5年間で7号機までの打ち上げが予定されております。この間、小学校4年生から始まります天体関連の学習、そして中学校3年生までの宇宙に関する学習につきまして、計画的、系統的に結びつく学習活動が展開できるものと考えております。  続きまして、宇宙視点の環境教育、そして宇宙への大きな夢を持った人づくりの具体的な内容についてのお尋ねもございました。  まず初めに、私たちが考えております宇宙にかかわります学習と現行の教育活動とのかかわりについて、最初にお話をさせていただきたいと思います。  現行の学習活動におきましても、宇宙にかかわる学習を行っております。しかし、教科書中心の学習であり、児童生徒の理解を深め、興味、関心を高めることによる課題追求の発展的な学習に結びつきにくいと、そういった実態がございました。したがって、子供たちの学びの広がりをもたらし、そして課題追求、あるいは課題解決型の学習活動の展開に結びつくよう、現行の学習活動の補充をし、そして補完をしていく新たな資料の提供をその内容としたい、こういった思いのもとに、現在、宇宙にかかわります学習の取り組みをしているところでございます。したがいまして、補充、補完する今回の宇宙教育の具体的な内容についてですが、今回は小学生、中学生で考えます地球環境を学習テーマの一つに取り入れて、次の2点について取り組むことにしております。  まず1点目ですが、宇宙の中の地球、そして宇宙から見えた地球の環境にかかわる課題について学ぶ取り組みを進めていきたいと思っております。具体的には、天体模型の貸し出しやあるいは講師派遣によります授業の中での支援活動を行っていきたいと思いますし、また、電子黒板やパソコンへの国際宇宙ステーションからの映像配信、あるいはDVD、そういったものを活用して具体的に子供たちが学んでいく、そういった手だてをしていきたいと思っております。  2つ目は、宇宙への興味、関心が宇宙への大きな夢につながる取り組みです。具体的には、例えばJAXA職員やあるいは関係者によります講演や事業、そういったものができたらなと。あわせまして、まだこれは応募しなければ決まらないわけですが、例えば宇宙ステーションの宇宙飛行士との交信ができればな、あるいはこういった宇宙関連の施設への見学がもし実現すればなと、こういったことについて現在考えているところでございます。  最後に、この教育の実施に当たっての対象学年と方法についてのお尋ねがございました。先ほど答弁しました具体的な内容の2点につきましては、各学年の発達段階に合わせて取り組まなければならないと考えております。したがって、現行の学習におきまして、宇宙にかかわる学習は小学校4年生からの天体関連の学習に始まり、中学校3年生までの学年に合わせた内容で行っていきたいと思っております。したがって、考えています計画的、系統的な学習は、小学校4年生から中学校3年生までであり、具体的な学習は、学年の学習活動に合わせた資料提供や関係者によります授業を行いたいと思っております。しかし、例えば講演会などではその該当の学年だけではなしに、幾つかの学年がまとまって聞くことも出てこようかと思います。以上です。 ○議長(木谷 敏勝) 総務部長。 ○総務部長(矢﨑 章司) 庁舎建設についてのご質問をいただきました。  まず1点目でございますが、工事の記録を映像として後世に残すことはどうかというご質問をいただきました。新庁舎建設工事に係る記録につきましては、豊岡市百年の計に立った事業であること、また引き家移転という通常経験することのできない工法を採用することなどから、通常の工事写真とは別に映像記録としてDVDにより編集し、行政関係者、工事関係者はもとより、広く一般の市民の皆様にもごらんいただけるようにしたいと考えております。  もう1点、ライブカメラ等のご質問もいただきました。ライブカメラなどによる映像配信につきましては、費用の面、それから現場の安全確保の観点等から現在のところ特に考えておりませんので、この点ご理解をいただきたいと思います。  それから次に、引き家の時期など月々の工事予定について市広報などの掲載ということのご質問をいただきました。現在、市広報におきましては、「市の主要事業のあゆみ」とか「行事予定」などによりまして、主な事業等について2から3カ月ごとに随時お知らせをしているというふうに思っております。しかしながら、工法の締め切り期日が印刷等の都合上1カ月前というふうなことがございまして、ご指摘の工事予定についてはどうしてもやっぱり変更が生じやすいというふうに思いますので、その変更が生じやすい月の行事予定については、市の広報の掲載は少し難しいんじゃないかというふうに考えております。ただ、ご指摘をいただきましたことし秋に予定をしております引き家移転等、それぞれ工事の節目に当たっては、市広報や市ホームページ、新聞、テレビ等により早目にお知らせをしたいというふうに考えております。  それからもう1点、工事見学会のご質問もいただきました。工事見学会につきましては、引き家移転等の際はもとより、適宜開催をしてまいりたいというふうに考えております。  それから、仮囲いのご質問もいただきました。工事用の仮囲いにつきましては、工事現場の防犯、歩行者等の安全確保、粉じんの飛散対策及び騒音の軽減等を目的として工事範囲に設置をしております。現在、工事の進捗状況を確認できるよう、西側に2カ所、これは立ちどまって見られるというふうに想定をいたしますので、歩道が完備されているところという意味で西側の方に2カ所、それから歩行者等の安全を確保するため北東の交差点部に2カ所、いわゆる角でございますけども、交差点が見やすいようにということでクリアな部分を設けております。しかし、最も歩行者の多い大開通側には現在ございませんので、ご指摘をいただきましたことにつきまして、工事の進捗を確認できるような箇所を、クリア部分を1カ所大開通側に今後設置をしたいと思っております。  それから、仮囲いのイメージアップのご質問をいただきました。仮囲いには新庁舎の完成予想図や現場のイメージアップを図るような看板を今後設置をする予定にしておりますので、よろしくお願いしたいと思います。  それからもう1点、ソテツのご質問をいただきました。市役所本庁舎前のソテツにつきましては、昭和36年に豊岡青年会議所より寄贈を受け、その後、毎年冬の到来前に行うこも巻き、また春の訪れとともに行うこも外しなど、季節の移り変わりを感じられる風物詩として長年多くの市民の皆様に見守られてきたというふうに思っております。しかしながら、新庁舎建設工事の支障となることから、昨年5月に総合体育館の敷地内に移植をさせていただいております。  このソテツにつきましては、議員ご指摘のとおり、市役所のシンボルとして市民の方々になれ親しまれた樹木でありますが、いかんせん老木でございまして、昨年の移植時に、幹のつけ根あたりに腐食も確認をしております。したがいまして、専門家、これは樹木医の方なんですけれども、専門家からも、再度移植することは、作業に伴い損傷を与え、この結果枯れてしまうリスクもありますよというふうなご指摘をいただいておりますので、新庁舎の完成後も引き続き現在の総合体育館敷地内に残した方がいいんではないかというふうに考えておりますので、ご理解をいただきたいと思います。  なお、この件につきましては、寄贈いただきました豊岡青年会議所にもお伝えをいたしまして、ご理解をいただいておるというふうな状況でございます。以上でございます。 ○議長(木谷 敏勝) 都市整備部長。 ○都市整備部長(田中 孝幸) それでは、私の方からは、景観計画また景観条例について回答をさせていただきたいと思います。  市が策定いたします景観計画は、景観計画区域を全市域といたしております。良好な景観形成に関する方針や行為の制限に関する事項、景観重要建造物の指定の方針等、景観法に基づき定めることといたしております。景観計画の策定に当たっては、たばこのポイ捨てや空き地、空き家などについても良好な景観を阻害する一因であると考えておりますが、これらは景観計画検討委員会での議論といたしたいと思っております。その中で景観計画や景観条例で定めるかどうか研究をしてまいりたいと思っております。  景観計画や景観条例の名称につきましては、全国的には豊岡市景観計画、また豊岡市景観条例とするのが多数でございますけども、豊岡市固有の風景が想像でき、市民にとってもなじみやすい名称が可能であるかどうかも検討してまいりたいと思います。  景観計画の検討状況については、検討委員会の中に組織をいたします作業部会において今の豊岡の景観を構成している地形や文化、歴史などの把握や共有に努めているところでございます。今後も関係機関と調整を図りながら、市民の皆さんにも広くPRを行い、今年度中に景観計画の策定や景観条例の制定ができますように業務を進めてまいりたいと考えております。以上です。 ○議長(木谷 敏勝) 11番、岡谷邦人議員。 ○議員(11番 岡谷 邦人) ぜひ場外車券場売り場については地区住民の方としっかり話し合いをやっていただきたいと思います。  庁舎建設の件ですが、それと景観都市の分にも重複するかと思いますが、景観の分で電線、電柱は今までお聞きしてる中では俎上に上がってない、駅通り、駅前については地中化がなされておりますが、市役所の分もそのあたりの検討はなかったふうに聞いてるんですけども、市役所も新しくなる、あのあたりもきっちり電線共同溝というんですか、地中化も考えたらいかがかなと。景観都市っていうんだったら、市役所の周りに電柱がいっぱいっていうのもあんまり不似合いだなと、こう思いますが、そのあたりはいかがですか。 ○議長(木谷 敏勝) 総務部長。 ○総務部長(矢﨑 章司) ただいま庁舎回りということでの電柱の地中化についてご質問いただきました。新庁舎の建設にあわせてというふうなことで、内部的に検討といいますか、それについては進めてないわけではございません。ただ、その場合にいろいろと、権利のことも含めまして、それから関係の会社といいますか、事業所等とのこともございますので、現在ちょっとはっきりとどうするかということについては結論を出しておりません。ただ、特にそうする場合にはやはり市道の分との絡みがございますので、都市整備部の方と調整をしておるという状況です。ちょっと今のところはこういう方針でこうだということについてはまだ決めておりません。ただ、ちょっと検討は入っております。ただ、結果はちょっとどうなるかについては、今後の相手方とのお話し合いの結果ということになろうかと思いますけども、そんな状況でございます。以上です。 ○議長(木谷 敏勝) 岡谷邦人議員。 ○議員(11番 岡谷 邦人) 仮囲いで中が見える分、大開通側に、南側に1枚やろうかというお話ですが、僕は駐車場があるあの1面はすべてクリアにかえてもそんなに騒音や粉じんやちゃな、今の分とクリアな分で大差がない、こう思います。先ほど申しましたように、親導教の交差点のところが一部なってますが、あれは交通の安全の分、業者都合の分だと思うんですよね。ですから、市民要望としてもっと、本当にどうなっとんだろうと、関心は僕はすごく市民の方は持っていらっしゃるように聞きます。ぜひあのあたりをもっと1面ぐらいはクリアにする、中はやっぱり職人さんも緊張を持って、歩きたばこが多分なくなるでしょう。その辺のとこもちゃんとやるべきやと思うんですが、いかがですか。 ○議長(木谷 敏勝) 総務部長。 ○総務部長(矢﨑 章司) ご指摘の趣旨は理解をさせていただきます。ただ、ちょっとそういうことについてやはり業者さんの方とも当然確認をしておりますけども、やはりあの囲い自体が工事の安全とかそういうことの中で、まず第一にそれがございますので、実はあのクリア部分をいたしますと、見ていただいたと思いますけども、いわゆるそこだけ強さが弱くなってしまうということが、ちょっと欠点がございまして、おっしゃいますように全面とかいうとよく見えるのは見えるんですけれども、そうなると、その強度の問題がありまして、囲い自体の当初の第一義の目的に少し支障が起きるようなこともございますので、その点はちょっとご理解いただきたいと思います。  ですから、それにかえてということじゃないんですけども、できるだけポイント、ポイントで見学会、やはり安全に見ていただかないといけないと思いますので、見学会の方でポイント、ポイントでさせていただくことよって、できるだけたくさん見ていただくという機会は設けたいと思うんですけれども、常時そこで見れるようにした方がいいというご指摘なんですけど、さっき申しましたように、ちょっと東側が歩道がなくて側溝だけでございますし、恐らく見られるときには立ちどまられたりするというふうなことも想定いたしますと、あんまりたくさんあるとそういうふうなことで事故とかそういうことも懸念をするという面もございますので、これからまた1カ所がいいかどうかいうこともちょっとあろうかと思いますけれども、趣旨としてはそういう意味でございますので、できるだけ配慮をさせてもらいながら、見ていただくには安全に、だから見学会の機会とかそういうことの中でカバーしていくようなことで、できるだけ見ていただいて、緊張感を持ってやっていただくというふうなことに、トータルとしてはできるようにさせていただけたらというふうに思っております。以上です。 ○議長(木谷 敏勝) 岡谷邦人議員。 ○議員(11番 岡谷 邦人) 強度、強度とおっしゃるけど、そんなに僕は、あの駐車場のとこね、南の面、あそこの分ぐらいは、上から下まですべてじゃなくって、窓抜きにしてやれば結構安全に僕はいけると思います。その辺のとこの分もぜひ取り組んでほしいなと思ってます。  また、それと夏祭りがもうすぐなんですが、ことしの夏祭りはあそこの駐車場ぐらいが審査席になるんかなと思ったりもするし、着がえはどこでされるんかな、市役所の建設にあわせてその辺も考え方が変わってこようと思います。夜店なんかもことしはないと思うんです。それと夏祭りのときに、それまでに一面をクリアにしていただいてライトアップなんかをしてみると、こういうことも一つの祭りの演出になると、こう思いますが、いかがですか。 ○議長(木谷 敏勝) 総務部長。 ○総務部長(矢﨑 章司) 確かに新庁舎の建設にあわせまして、従来、今ご指摘がありました夏祭りとかいろいろと利用していただいたりしていただくのができないということが当然生じてまいりますので、その点については大変申しわけないというふうに思っております。ただ、工事の方との安全といいますか、やっぱり危ないことはいけないわけですので、できるだけ今申された着がえとかそういうことについては別の建物の方での配慮とか、そういうことは当然やってまいりたいと思います。  その上で、ちょっと今申された、できるだけ見ていただく、クリアにというふうなこともあわせてご指摘があったんですけれども、先ほど申し上げましたようなこともちょっとございますので、ちょっと業者の方とも調整をさせていただくということで、余り全面とかいうのはちょっと無理かなと思いますけれども、今の趣旨についてはちょっと業者の方とも調整、協議をさせていただくということでお願いしたいと。これまでからご利用いただいた分で、もう安全性を考えて危ない分はこらえていただきたいんですけれども、そのほかのことでできることはできるだけ配慮していきたいというふうに思っております。以上です。 ○議長(木谷 敏勝) 岡谷邦人議員。 ○議員(11番 岡谷 邦人) 実はけさ、仮囲いの外を1周して、ここの議場に来ました。一昨日ぐらいからかな、今週の工事工程表っていうやつが掲げてあります。月曜日から土曜日までだったかな。でも、白板がかかっているだけで何にも工事が書いてないんですよね。だから、あの辺からやってることとしてることがアンバランスだな、ちぐはぐだなと、こんなふうに思います。その辺もしっかりしていただけるようにお願いをしておきます。  次に移ります。  景観都市について、策定スケジュールをお示しくださいということだったのが、お話もありませんでした。検討委員会があるわけですから、このあたりは中心市街地活性化検討委員会みたいに市のホームページで公表するようなお考えはないのか、それと市民公聴会についてもどの時点で開かれるのかなという、これもお尋ねをしたんですけども、なかったように思います。  それから、景観重要建造物あるいは景観重要樹林・樹木、この辺の指定の予定はあるのでしょうか。また、先ほど申しました景観に配慮した電線共同溝なんかの設置はどこか。例えば城崎の町の中とか出石の城下町の中、一部でも結構ですし、その辺のお考えはないのか、お尋ねをしておきます。それから、あわせて景観農業振興地域整備計画、これも景観を条例にあわせて計画を定められるのかどうか、お聞きをしておきます。 ○議長(木谷 敏勝) 都市整備部長。 ○都市整備部長(田中 孝幸) 随時ちょっとお答えをさせていただきたいと思います。  まず、スケジュールの関係でございますけども、現在、素案の策定、これは委員会の中で素案の策定を進めております。この段階、もう少し時期がずれるのかなと思いますけれども、素案ができて、その段階で、公聴会という形にはならないかなと思っとるんですけども、住民の方に対しての説明会というものは計画をしていきたいなというふうに考えております。それによりまして、都市計画審議会の方でも意見を聞いたりということは考えております。そのようなスケジュールで考えております。  それと公表ですね、ホームページ等の公表につきましては、委員の皆さん、一応公表することについてはご了解いただいておりますので、第1回の委員会の議事録も公表させていただいております。今後も終わり次第それは掲載させていただくということでお願いいたします。  また、樹木とか重要建造物群のその協定ということなんですけども、これら、それから出石とか城崎の無電柱化計画、そのようなこともすべて考案されてくると思っておりますし、それから今の農業振興関係、これは全域ということにしてますので、この景観法に基づく計画については都市部だけではなく農村部すべて含まれてきますので、その辺も加味しながら対象として取り組んでいきたいと思います。以上です。 ○議長(木谷 敏勝) 岡谷邦人議員。 ○議員(11番 岡谷 邦人) 景観法の第9条を読んでると、「景観行政団体は、景観計画を定めようとするときは、あらかじめ公聴会の開催等、住民の意見を反映させるために必要な措置を講じる」というふうになっておりますが、さきにとられたアンケートがこれにかわっとんかなと、こんなふうに思うんですけども、そのあたりはいかがですか。 ○議長(木谷 敏勝) 都市整備部長。 ○都市整備部長(田中 孝幸) そういうつもりではございません。アンケートはこの素案を作成するためにとらせていただいたということの中で、ちょっとこの公聴会については勉強させていただきたいなと思いますけども、絶対に行わないといけないものかということも考えておりまして、それにかわる市民説明会にしようかということで現在のところ考えております。 ○議長(木谷 敏勝) 岡谷邦人議員。 ○議員(11番 岡谷 邦人) 先ほど提案をしましたコウノトリの住む美しいまちづくり条例、環境基本計画も景観基本計画もみんなこのあたりにほうり込めると私は思います。  高松市ですか、平成5年に都市景観条例を制定されてます。あわせて環境計画も制定されておる、それの上乗せ条例として美しいまちづくり条例。ですから、先ほど申しました空き地、空き家の管理、ポイ捨て禁止、犬のふんまで入ってました。これなんかもその景観を害するものだと私は思っておりますし、それから落書きもしかり、そのあたりも含んだ条例になればと思ってますので、ぜひ一考をお願いしておきます。  宇宙学習の取り組みについてお尋ねをいたします。  古川宇宙飛行士、彼が宇宙飛行士になりたいと思ったきっかけはテレビの「ウルトラマン」、あれを見て宇宙にあこがれたと、こうなっておりますから、別にあのかたい本ばっかり読むと宇宙に興味がわくんじゃなくて、映画であったり、その辺の教材というのも僕は活用の仕方があるんかな、こんなふうに思いました。その辺、ご所見があればお聞かせください。 ○議長(木谷 敏勝) 教育長。 ○教育長(石高 雅信) その人によってそれぞれ夢の描き方、そのきっかけはそれぞれ違うと思いますが、基本的にそういったきっかけとなるような、宇宙に関するいろんな教材っていうんですか、図書といったらいいのか、そういったものにつきましては、今後また5年間の計画の中で特別にそういったものも準備していくということも非常に大切なことではなかろうかなという思いを持っております。 ○議長(木谷 敏勝) 岡谷邦人議員。 ○議員(11番 岡谷 邦人) 豊岡市にも宇宙に関するあるものが生きておったというんか、生きておりました。向井千秋さんが連れていったメダカの子孫が、子孫か孫か知りませんが、豊岡の水道事業所で飼われてた。何回か見に行きましたが、その辺も教材として僕は扱えると、こう思いますし、宇宙教育の一環として、宇宙を旅した種ということで、ヒマワリとかアサガオの種も帰ってきてるようです。環境都市ですから豊岡もそういうもんをやってちゃんと夏の暑さ対策もやってみるという取り組みも一つの宇宙環境学習になるんじゃないかなと、こう思いますが、そのあたりもあわせていかがでしょう。 ○議長(木谷 敏勝) 教育長。 ○教育長(石高 雅信) 現在、この宇宙に関します学習につきましては、具体的にまだ何がどう展開していくのかいうことを含めて具体的な内容はまだ決めておりません。現在、JAXAとのいろんな話し合いを進めているところでございますので、そういった中で新たなそういったものも一つの取り組みとして加わればなという思いを持っておりますけど、いずれにしましても、JAXAとこれから詰めていく中で具体的な内容が決まってこようかと思います。 ○議長(木谷 敏勝) 岡谷邦人議員。 ○議員(11番 岡谷 邦人) 先ほどJAXAからの交信案件等のお話もありました。JAXAでも中学生のためのパンフレットやテキストをつくっています。宇宙と書いて読み方が「そら」とルビが打ってありますが、「宇宙のとびら」、こんな本をJAXAはつくっております。昨年の春号では、「「きぼう」から地球へ」というような表題がついておりますし、夏号では「地球にただいま!!」ってことで、山崎さんが帰ってきた分を載せております。そういう本もあるし、貸し出しも多分やってるんじゃないかなと思います。宇宙学習の中で展示品の貸し出し等もやっておられるようですから、その辺も上手に活用して、すばらしい夢を子供たちに与えてやっていただきたいと思いますが、いかがですか。 ○議長(木谷 敏勝) 教育長。 ○教育長(石高 雅信) ぜひそういった取り組みも検討していきたいと思います。 ○議長(木谷 敏勝) 岡谷邦人議員。 ○議員(11番 岡谷 邦人) ちなみに、種子島まで行って勉強してこいというのは大変でしょが、近くに島根県や岡山にもそういう宇宙学習に関する施設が、施設というんか、大学かな、があるようですが、その辺の活用は将来5年後までの視野には入れていらっしゃるんでしょうか。 ○議長(木谷 敏勝) 教育長。 ○教育長(石高 雅信) 私たち、初年度はいわゆる「宇宙のとびらを開く」ということで、逆に言ったら、これは豊岡にいながらにして学ぶ内容がこの初年度かなと。それから2年目以降は「宇宙に飛び出す」というテーマを掲げておりますので、豊岡にいながらにして学ぶ内容と。もう一つは、先ほど議員の方からもお話ありました、豊岡を飛び出して、そういった施設見学等ができるような内容もこの5年間の中に入ってくればなという思いを持っております。 ○議長(木谷 敏勝) 岡谷邦人議員。 ○議員(11番 岡谷 邦人) それと、JAXAからの派遣ばっかりじゃなくって、豊岡市の教職員、そういう養成講座みたいなのもJAXAがやってるようですから、改めて松本大学まで子供の運動遊びで勉強させに職員を行かせた豊岡ですから、そういう教師も育てていっていただきたいと思うんですが、そのあたりはいかがでしょう。お考えはどうでしょうか。 ○議長(木谷 敏勝) 教育長。 ○教育長(石高 雅信) 宇宙の学習だけに特化していくのがいいのかどうか、ちょっとそのあたりは検討しなきゃなりませんが、いずれにしても理科の分野ということで、その専門的な資質を高めるという視点では、それも高めていく一つの分野だろうという思いを持っております。 ○議長(木谷 敏勝) 岡谷邦人議員。 ○議員(11番 岡谷 邦人) 宇宙メダカがどうなったのか、そのあたりを聞かせていただいて、豊岡に何で宇宙メダカが来たのか、今現在どうなっているのか、そのあたりをお聞かせいただいて、質問を終わりたいと思います。あわせて環境学習、宇宙学習にそのメダカは活用されたことがあるのかどうかもお聞きしておきます。 ○議長(木谷 敏勝) 教育長。 ○教育長(石高 雅信) 実は宇宙メダカはこれは企業部の方で世話しておられたようで、ちょっと具体的にそれがどういった形でどうなったのかいうことについては私はちょっと詳細を把握しておりませんので、企業部の方でお答えしていただきたいと思います。 ○議長(木谷 敏勝) 企業部長。 ○企業部長(中貝 稔) 宇宙メダカについて、今、ご質問をいただきました。実は1994年7月に向井千秋さんと宇宙を旅行してきましたメダカの孫を、2年後の96年7月に水道事業所内にミニ水族館を開設というときに、JRの新大阪駅の淀川ミニ水族館から14匹淀川ネーチャークラブより寄贈をいただいて飼育しているものでございます。
     ミニ水族館といいますのは、円山川の原水を流し、万が一の原水汚染に備える役目、監視装置の役目をしておりますことから、流水で実は水を常に流しておる状態の水槽で飼育をしておりました。残念ながらメダカにはこの流水での飼育が実は合わないということがわかりまして、現在、敷地内にあります池の方に実は放してしまっております。現在、ミニ水族館の方では7種約50匹の魚を飼っておるんですけれども、その池の方に現在メダカがおるという確認は、ちょっと私がしたわけではございませんが、近々ちょっと掃除をすることにしておりますので、そのときにちょっと確認をして、見ていただけるスペースをつくって、きっちりと管理を今後もしていきたいというふうに考えております。  また、この6月から7月につきましては、小学校4年生が大変多く施設見学に来てくれます。この小学生たちにもそのミニ水族館の方も見ていただいて、こんな魚が円山川におるんだなということも感心してくれておりますので、このメダカがおりますことを期待して、これをまた見ていただけるようにしていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いいたします。以上です。 ○議長(木谷 敏勝) 以上で岡谷邦人議員に対する答弁は終わりました。 ──────────────────── ○議長(木谷 敏勝) 暫時休憩いたします。再開は11時25分。     午前11時12分休憩 ────────────────────     午前11時25分再開 ○議長(木谷 敏勝) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。  次は、15番、村岡峰男議員。(拍手)      〔村岡峰男議員 登壇〕 ○議員(15番 村岡 峰男) 15番、村岡です。  2011年3月11日は、日本と世界の歴史に長く記録される1日となりました。東日本を襲ったマグニチュード9.0、大地震は未曾有の津波を引き起こし、大被害をもたらしました。死者、不明者合わせて2万3,000人を超え、いまだ避難を余儀なくされている国民は8万4,000人を超えています。被災者すべての皆さんに心からお悔やみとお見舞いを申し上げたいと思います。  さらに、福島第一原発の事故は、今日に至るも収束のめどさえつかないという大災害となっていることにも、大きな怒りを禁じ得ません。原発の建設に一貫して、未完成の技術であり、運転中はもちろんのこと、休止中も、また使用済みの燃料まで冷却し続けなければならない原子力の危険性を指摘し、とりわけ福島第一原発の危険性は、2006年3月の国会質問で地震と大津波などによる全電源喪失で冷却不能による重大事故の可能性まで指摘して、改善を求めてきた日本共産党の吉井英勝議員の質問と、それを受けての日本共産党福島県議会の東京電力への申し入れを無視してきた政府と東京電力の責任は大きいと言わなければなりません。同時に、安全神話を国民に流し続けたマスコミにもその責任の一端があることもまた明白です。事故直後、そら見ろ、だから言っただろうがという思いすらしたことも率直な感想でした。  同時に、久美浜に建設がされなくてよかったと思ったのは私だけではなく、多くの豊岡市民の感想でもありました。拡散した放射能の影響は、20キロ圏をはるかに超えている川俣町や飯舘村では、牛や豚の家畜を放棄し、農地を放棄し、営々と築いてきた暮らしのすべてを放棄し、避難生活を送りながら、いつ帰れるのか全くめどもつかない農家の苦悩ははかり知れないものとなっています。10日には相馬市で酪農家の男性が原発さえなければとのメモを残して自殺するという、痛ましい、何とも悔しい事件が起きてしまいました。静岡のお茶にも広がり、今や東北の農業や水産業の問題ではなくなってしまいました。まさに日本の農業、日本の漁業、そして日本国民の暮らしと健康の大問題となってしまいました。  現状認識の上に立って、以下、具体的に質問をしてまいります。  農政の第1の質問は、菅内閣が6月には参加を表明するとしていた環太平洋連携協定(TPP)ですが、判断は9月とも、あるいはそれ以降とも言われていますが、大震災と原発事故による農業や水産業への直接、間接被害と日本国民への影響を考えると、改めて参加すべきではないと考えますが、大震災後の現状の上に立って、市長の見解をお聞きをしておきます。また、3月議会では、豊岡市農政への影響額は試算していないとしていましたが、TPP参加による影響額についてもお聞きをします。  第2は、台風2号災害についてであります。29日には警戒態勢がとられ、私も本部要員として招集されましたが、夕刻には事実上解散するということで、安心して30日の朝を迎えました。早朝、車を走らせ、道路冠水の常襲地を見て回り、びっくりしたというのが正直な感想ですが、市長も、時間雨量としては大きなものではありませんでしたが、長時間続いたため、豊岡での総雨量は189ミリという大雨となりましたと総括説明で報告し、また農業分野では、農地や麦、ハウス物などの農産物などで約5,000万円の被害報告を受けています。被害状況の詳細は現在調査中ですが、今後適切に対応してまいりますと報告をしています。  お聞きをするのは、第1に、被災からわずか4日で約5,000万円との被害額は、どんな調査によるものでしょうか。また、その後の詳細の調査では、被害額はどうなったのか。第2は、適切に対応とはどんな対応か。被害補償がされるのかどうかお聞きをします。  質問の第2は、台風23号被害からの復興と、二度と床上浸水被害を生まない対策として、10年間で900億円を投じる前半5年間の激特事業650億円と、後半5年で250億円の緊急治水対策事業が計画をされました。激特5年の事業の一つである中郷築堤は、当初22年3月を工期として発注されたと記憶をしていますが、なぜ1年6カ月も延びてことし9月なのか、お聞きをいたします。  治水に関連した第2は、緊急治水対策の目玉のように言われていた遊水地計画ですが、現在の計画からは消えてしまったのでしょうか。消えたのなら、円山川運動公園は遊水地により機能を失うことなく今後も利用し続けられるのか、まずお聞きをしておきます。  治水の第3は、ことしの2号台風被害は、多くの農地で冠水する被害となりましたが、その中で、円山川と出石川に挟まれた中筋の加陽地区では、樋門が閉められてからは内水がたまり、集落内の市道が深いところでは25センチ冠水し、孤立する家も出ています。作業場に水が入り、機械や資材に被害が出たり、また、多くの農地で冠水によりトマト、キュウリや葉物野菜などに被害が出ました。  六方下流域の内水対策として進められた小野川ショートカットは、出石川下流域では早く水路が増加するため、早く樋門を閉鎖しなければならないため、以前に比べても、たまる水路がふえたと言われています。排水ポンプの必要性を訴えてきた歴史もあります。この地域が、専業農家も多く、農業を守り、次世代に引き継いでいくためにも、また安心して営農活動が行えるためにも、内水排除の排水ポンプの設置を改めて要求いたします。  質問の第3は、国保税改正についてお聞きをします。  国保運営協議会の答申を尊重して、保険者1人当たり平均9万5,760円で、対前年度比3.043%の増加とする条例が提案をされています。医療費が年々増加するから仕方ない、医療が高度化し、助からない命が救われるのだから仕方がないという意見もあります。しかし、一方で、今でも高くて、税を払いたくても払えないという声、また、窓口に行き3カ月の短期保険証をもらい、肩身の狭い思いをして医者にかかっているのに、また引き上げられたら税も払えなくなるし、医者にも行けないとの声も聞きます。これ以上上げられたら、さらに払えなくなる市民がふえないか。市長は保険者の立場から保険会計の健全化は言うが、市民の暮らしの健全化は念頭にないのか。引き上げをしない工夫はないのか、お聞きをいたします。  最後に、婦人会及び婦人共励会についてお聞きをいたします。  去る5月15日、議長の代理で豊岡市婦人共励会の総会に参加をいたしました。戦後の昭和23年、未亡人の集いが開かれ、以来、寡婦や母子家庭の暮らしの改善や婦人の権利の向上に、また母子家庭の子供の教育向上に貢献してきた60年を超える歴史を持つ団体ですが、聞かされたのは、会員の減少、特に母子家庭のお母さんたちの参加が近年少なく、組織の存続にもかかわる状況だということでした。特に豊岡地域では会員はわずか2名だとのことでした。各種の婦人会や女性会などの組織も解散したり、会員の減少でご苦労が続いていることも、また同じような問題を持っているように思いますが、婦人共励会を指導し、援助する福祉、また婦人会を担当する教育委員会の現状認識と今後どう指導し、援助しようとしているのか、方針についてお聞きをし、以下は自席で行います。 ○議長(木谷 敏勝) 答弁願います。  市長。 ○市長(中貝 宗治) 私からは緊急治水の遊水地についてお答えをいたします。  現在、中筋地区の遊水地計画は、それを進めるための準備行為、あるいはさまざまな検討が進められておりまして、消えたわけではございません。今後、事業の進捗に応じてどこかの段階で、用地そのものは、というか、もうグラウンドとしては使っていただくことができなくなりますけれども、それまでの間は今までどおりお使いいただけるものと、このように考えているところです。  これを外すべきではないかといったご提案をいただいたところですが、私としては計画どおり進められるべきものというふうに考えております。といいますのも、円山川といいましょうか、豊岡が軟弱地盤上に位置するために地盤沈下の影響が非常に大きいと。堤防を理想的な高さにいたしますと、それ自体の重さで地盤沈下をしてしまう、あるいは周辺の家を道連れに不等沈下に持ち込んでしまう、こういった課題がありますので、実は治水を考える場合に、堤防の高さを高くするということだけでは対応できないという、そういう地理的宿命にあります。したがいまして、治水を考える際には、もちろん堤防を一定程度高くすること、あるいは水が超えないように強化をすることっていうことに加えて、河道掘削でありますとか、あるいは遊水地をつくるとか、そういったさまざまな施策を組み合わせて効果を得ていくという道をとらざるを得ないものというふうに考えております。私が考えているだけではなくって、そのように言われており、またその前提で計画が進められているところです。  洪水時の水位を低く、さっき申し上げたように堤防を理想的に高くすることはできないわけでありますから、水位を逆に下げることによって堤防を高くするという同じ効果を得る必要がございます。そのためには、河道掘削ということに加えて、どこかで水をためて本流の水位を下げるということをせざるを得ません。その意味でこの遊水地計画は不可欠なものというふうに私としては考えております。  この遊水地計画ですが、図面上の面積でいきますと、全体が84へクタール、これに対しまして、市のこの円山川運動公園の面積が約8.9へクタール、11%の面積を持っております。したがいまして、その全体の中でも相当な割合を占めますので、この分を除いて遊水機能を小さくするということは、これはやっぱり避けなければいけない。あるいは円山川運動公園を残すかわりに何かをふやそうとしますと、逆に農地等、あるいは住宅等を8.9へクタールふやさないといけないということになりますので、私といたしましては、現計画どおり円山川運動公園も含めた遊水地計画が進められることが適切であると、このように考えているところです。  その他につきましては、それぞれから答弁をさせていただきます。 ○議長(木谷 敏勝) 中川副市長。 ○副市長(中川 茂) 国保税を本年度も3.03%を引き上げるというようなことで考えておりますけども、これを何とか下げる方法はないんかというお尋ねでございました。  議員がおっしゃいますように、3.03%といえども、その負担はふえるということで、このことによってなかなか払えないという方も、ご心配もあるわけですけども、一方で、やはりその国保の保険者としては、年々増加するその医療費、その分については何とか、その程度のものについては引き上げはやむを得ない、ぜひご理解をお願いしたいなという思いであります。  それから、これは伊賀議員のご質問にもお答えしたわけですが、医療費の税を引き下げるには、要はその医療費の引き下げしかないわけでありまして、それには特に生活習慣病にターゲットを絞った特定健康診査なり、あるいは保健指導、これを強力に進めていくという方法しかないんではないかというふうに思っています。もちろんジェネリック医薬品の積極的なその利用といったこともあるわけですけども、こちらの方については、徐々にではありますけども、効果も出てきているというふうに判断をしてます。  昨年ですか、オープンした健康ゾーンの、限られた人数でありますが、そこでの運動教室のサンプル数を見ても、良好な結果も、徐々にではありますが、得られつつあるというようなことで、これを強力に進めていく、そういったことが考えられます。  ただ、村岡議員がおっしゃってるのは、多分そういうことじゃなくって、その税の引き下げに、端的に申し上げますと、基金をもっと取り崩してはどうか、あるいは一般会計からの繰り入れを多くしてはどうかということであろうかと思いますけども、この基金についても、確かに22年度末では6億2,000万円ほどあるわけですが、これをこの際、一気にその税率を下げるために使おうというわけにはやはりなかなかならないわけでありまして、将来的な予測も見る中で、やはりここは計画的に取り崩していく必要があろうかというふうに考えています。本年度も昨年度同様に基金の中から1億5,000万円を取り崩して、そして、その分は少なくとも税率の軽減に充てようということで考えてます。  なお、もう1点の一般会計からの繰り入れにつきましては、もうこれはかねてからずっとお互いに議論をしているわけでなんですけども、これについては、その被保険者以外の市民の皆さん方にも当然負担を求めるということになるわけでありまして、これについては適当ではないというふうに考えているところです。以上です。 ○議長(木谷 敏勝) コウノトリ共生部長。 ○コウノトリ共生部長(本田 互) 本市におけますTPPの関係につきましてですけれども、その影響につきましては、農林水産省の試算によれば、日本がTPPへ参加することによりまして、安価な輸入農産物が増加し、日本全体の農林水産物の生産額は4兆1,000億円程度減少することなどが予測されておりまして、我が国の農業に大きな影響を及ぼすものと考えております。  特に高関税がかけられております米につきましては大きな影響が及ぶと予測されており、豊岡市の農業にも多大な影響が懸念されるところでございます。試算をいたしました方法でございますけれども、特に豊岡市の米、生乳、肉用牛の主要3品目が試算が可能ということで、試算をいたしまして、その減少額は36億8,600万円という内訳になってございます。  次に、台風2号の被害等につきましてでございますけれども、冠水状況につきましては、取水後、その水が冠水しております状況をパトロールをいたしまして県の普及センターと双方で現地も確認していただき、この現地を調べたものでございます。適切な対応ということでご質問をいただいておりますけれども、野菜物とか麦、米等の被害、冠水等がございまして、共済に加入をしていただいております米、麦等につきましては、共済の方で対応させていただくということになろうかと思いますけれども、残念ではございますけれども、野菜等につきましては、この共済制度はございませんので、被害の補償というものはちょっと不可能でございます。以上でございます。 ○議長(木谷 敏勝) 技監。 ○技監(藤田 宜久) 中郷の築堤についてお答えします。  この築堤工事がおくれた理由でございますが、この堤防と並行して走っております国道482号につきまして、県の方で道路改良工事を行っております。擁壁を立てまして道路を拡幅する工事をやっておるんでございますが、その基礎地盤が予想以上に悪うございまして、県の方の改良工事の方がおくれております。それで、その工事がおくれた関係で、隣接しているものですから、その堤防の拡幅もできないということになっております。したがいまして、この道路改良工事が終了後、堤防の拡幅工事も行いまして、9月末には完成すると伺っております。  続きまして、内水ポンプの設置についてお答えします。  加陽地区におきまして、内水によります道路冠水が発生しましたことは、状況につきましては我々も十分把握しております。市としましては、排水ポンプの設置をというご意見でございますけども、排水ポンプとなりますと、やはり初期費用とそれから維持管理費用がかさみますので、現段階では財政的な問題もございまして、ポンプの設置までは考えておりません。しかしながら、対策が必要でございますので、集落内の幹線道路のかさ上げは検討してまいりたいと考えておるところでございます。以上でございます。 ○議長(木谷 敏勝) 暫時休憩いたします。再開は午後1時。     午前11時47分休憩 ────────────────────     午後 1時00分再開 ○議長(木谷 敏勝) 休憩前に引き続き会議を再開いたします。  午前中の15番、村岡峰男議員の質問に対し、答弁願います。  教育次長、総務担当。 ○教育次長(総務・社会教育担当)(山口 孝義) 婦人会の関係でございますけれども、婦人会につきましては、合併後、平成17年に市内の各地域の女性組織の連携を図り、いわゆる生活向上のために豊岡市の女性連絡協議会が発足いたしました。現在、この協議会につきましては、豊岡地域の豊岡女性交流会と竹野地域の竹野婦人会が活動いたしているところでございまして、この協議会の事務局につきましては、教育委員会の生涯学習課に置いているところでございます。  豊岡の女性交流会につきましては、合併時177人が現在133人ということになっております。また、竹野婦人会につきましては、合併時203人が平成23年は55人ということで、激減している状況にございます。今回、同会の事務局につきましては、平成22年3月末までは竹野分室で持っておりましたけれども、以後は会長宅に事務局を置き、自主運営をしていただいているところでございます。  同会の会員数が減少する原因につきましては、高齢化でありますとか、世代交代に伴う会員の意識への変化や行政区単位の婦人会の解散等もあったことも考えられます。行政が事務局になっている状況下でも減少していることから、事務局との関連性はないと考えております。  女性団体につきましては、地域を基盤に暮らしを豊かにする活動を行う団体として果たしてきた役割は大変重要であり、現在もそれは変わりはございません。今後も自主活動を促進しながら、豊岡市女性連絡協議会を中心に、事務局として支援をしてまいりたいというふうに思います。以上です。 ○議長(木谷 敏勝) 健康福祉部長。 ○健康福祉部長(上田 利幸) 婦人共励会につきまして、現状認識と、どう指導、援助しているのかということについてお答えをいたします。  婦人共励会は、会員が相互扶助の精神を持ってお互いの親睦を図るとともに、社会的地位の向上と生活の安定、母子家庭及び寡婦の福祉の増進に寄与することを目的とする福祉団体でございます。ことし5月の総会時の会員数は181人で、平成17年の合併時と比較いたしますと69人減少という状況でございます。  また、具体的な活動といたしましては、野外活動ですとかいきいき講座、母子の集いなど、ひとり親家庭の父母と子供たちとの触れ合い事業を実施されております。会員数は、若い方々の生活行動ですとか価値観が多様化しているために、新規加入者が減少しているものと考えております。  なお、児童扶養手当を始め母子家庭のためのさまざまな制度が整った背景には、婦人共励会の全国組織である全国母子寡婦福祉団体協議会の活動の歴史があったものと承知しております。市といたしましては、今後もひとり親家庭の福祉の向上を図るため、婦人共励会に対しまして、会員数の増加につながる魅力ある活動、事業を実施されるよう働きかけてまいりたいと考えております。以上でございます。 ○議長(木谷 敏勝) 15番、村岡峰男議員。 ○議員(15番 村岡 峰男) それでは、質問の順番で再質問をしたいと思います。  まず、TPP参加の問題なんですが、3月の議会で私もこの問題点を話しながら、JA全中やあるいは農業委員会の全国組織が署名運動に立ち上がってるということを言いました。調べてみますと、JA全中は1,120万の署名を集めたと。反対署名ですね。これはまさに一つの世論をつくってると。署名活動は、農家だけではなくて街頭でも署名を訴えたというふうに言われてますから、農業者や漁業者だけの反対運動ではないというふうにも報道されています。  そのことを私は大きく評価をしたいというふうに思ってるわけですが、お尋ねをしたいのは、豊岡市の影響額が、先ほどの答弁の中でも、また資料もいただきましたけども、36億円ですね、減少額が。この36億円の減少額は、米と肉用牛と生乳、この3品目に限ってもうこれだけの減少をすると。それ以外の大豆であるとかあるいは麦であるとか、農業生産のすべてに及ぶわけですから、それを入れるとこの36億円の比ではないというふうに思うんですが、試算はできないまでも、全農産物や林業、漁業等に及ぼす影響は大体どのぐらいになるかいうのはわかりませんか。3品目では36億円なんですが、それ以外は。 ○議長(木谷 敏勝) コウノトリ共生部長。 ○コウノトリ共生部長(本田 互) 農林水産省の方の試算の内容につきましては、ホームページ等で公表されておりまして、主に米、麦などの19品目が今回の影響が出るだろうと。ただし、公表されておりますのは、5品目の試算が大体低減率とか海外の輸入品に成りかわるものということで試算が公表されてることにかんがみまして、私の、豊岡市の方ではもう3品目以外の試算はちょっとできかねるということで、3品目だけを公表させていただきました。以上でございます。 ○議長(木谷 敏勝) 村岡峰男議員。 ○議員(15番 村岡 峰男) それと、東日本大震災の復興、特に原発のこの復興は遅々として進まないと、終わりが見えないわけですが、この大事なときにTPP参加を云々するような時期ではないということを私は今こそ国に向かって言っていただきたいと。国に今はこういう問題を議論するときじゃないですよということを行って言わなきゃならないと思うんですが、そのお気持ちはどうでしょうか。 ○議長(木谷 敏勝) コウノトリ共生部長。 ○コウノトリ共生部長(本田 互) 大きく影響も生じるものでございますから、本市としましても引き続き国に対しては慎重な対応を求めてまいりたいなというふうに考えてございます。 ○議長(木谷 敏勝) 村岡峰男議員。 ○議員(15番 村岡 峰男) 慎重な対応というだけではなくて、やっぱり率直にこれは本市の農業にとってマイナスだということをぜひ言ってください。慎重な対応だけでは、極めて私自身は不十分だと思います。  次に、農政の問題で、台風2号の被害の問題で数点お尋ねしておきたいと思うんですが、今、答弁の中で麦と米は共済制度があると、したがって、被害に対する対応はできるけどもという答弁であったように思うんですが、ちょうどこの時期というのは、市長はあんまり喜ばんかもわからんけども、ちょうど除草剤を散布する時期なんですね。除草剤をした人によっては、水没で、あるいは冠水でこの効果がもう消えてしまうと。これはもう被害のうちだよということを言われるんですが、この除草剤についての被害補償もこの共済制度の中で見ていただけるんでしょうか。 ○議長(木谷 敏勝) コウノトリ共生部長。 ○コウノトリ共生部長(本田 互) 除草剤の共済制度につきましては存じてはございませんけれども、本市におきましては、やはり環境農法といいますか、コウノトリ育む米の面積の拡大ということで、豊岡市が積極的に展開していただくような考えを持っておりまして、そういった視点では、ちょっと対応については確認してみなければわかりません。以上です。 ○議長(木谷 敏勝) 村岡峰男議員。 ○議員(15番 村岡 峰男) 確認してみないとわからないという答弁でしたか。ぜひ確認してください。市長は総括説明で適切に対応すると言っておられるわけですから、コウノトリ育む農法で除草剤を使わないというのは、それはそれとして、今後の方向の一つではあるけども、しかし、まだ圧倒的多数の多くの農家は慣行栽培で除草剤を使ってます。ですから、それが全然効かんとなるともう一回やらんなんということも起きるわけで、その辺もひとつご検討ください。  それから、いやいや、そうではなくて、この際もうコウノトリ米に切りかえろという指導をされるのかどうか知りませんが、補償を一遍ご検討願いたい。  それから、資料をいただきまして、ビニールハウス、いわゆる園芸施設ですね、が全部で7棟破損あるいは穴あきという被害が出てます。これについては、ハウスの中の農産物も含めて相当な被害があるわけですが、この対応はどうなんでしょうか。少なくとも園芸施設共済がありますけども、それとの兼ね合いでご答弁ください。 ○議長(木谷 敏勝) コウノトリ共生部長。 ○コウノトリ共生部長(本田 互) ハウス本体のパイプとかビニール等の園芸施設につきましては、共済にご加入いただいてるお方につきましては、共済制度でもって対応させていただきたいというふうに考えております。以上でございます。 ○議長(木谷 敏勝) 村岡峰男議員。 ○議員(15番 村岡 峰男) じゃあこの7棟が園芸施設共済に入ってるかどうかというのは確認はされておりませんか。 ○議長(木谷 敏勝) コウノトリ共生部長。 ○コウノトリ共生部長(本田 互) 数はちょっと今承知はいたしておりませんけども、何棟かご加入いただいたということは承知いたしております。 ○議長(木谷 敏勝) 村岡峰男議員。 ○議員(15番 村岡 峰男) じゃあ何棟かは入っとられて、その何棟か入っとられるビニールハウスは中の農産物も当然補償対象ですね。確認しておきます。 ○議長(木谷 敏勝) コウノトリ共生部長。 ○コウノトリ共生部長(本田 互) 園芸施設はあくまでハウスそのもののパイプなりビニールの損害に対する共済制度でございまして、中の作物については対象外というふうに存じております。以上でございます。 ○議長(木谷 敏勝) 村岡峰男議員。 ○議員(15番 村岡 峰男) 部長ね、その理解は違うと思います。中の農産物についても当然被害補償対象なんです。確認していただきたいと思うんですが、被害補償対象なんだけども、極めて実務が煩雑だから、もう放棄をすると、建物だけはするけども、中の被害補償については届け出をしてないっていうのがこれまで何ぼかあるんですね、というのが実態だと思うんですが、再度確認します。中のものも補償対象ですね。 ○議長(木谷 敏勝) コウノトリ共生部長。 ○コウノトリ共生部長(本田 互) 訂正させていただきます。
     加入方法といたしましては、タイプが4つございまして、施設本体、施設本体に附帯施設、さらには、今、議員がおっしゃいますように、施設内の農産物も入っておられる方のそのそれぞれのタイプがございます。私がちょっとお聞きしていますのは、タイプ1の施設本体の共済に加入されていたようにちょっと存じ上げております。以上でございます。 ○議長(木谷 敏勝) 村岡峰男議員。 ○議員(15番 村岡 峰男) わかりました。ですから、7棟のうち加入者の加入の仕方によっては補助対象になるし、ならないしということですね。  それともう一つは、総括説明では5,000万円近い被害だということがあったんですが、資料をいただきますと、1,800万円に被害額、概算で落ちちゃっとるんですけども、調査が進んだら被害額はどおんと下がったというふうに理解をさせてもらったらいいですか。 ○議長(木谷 敏勝) コウノトリ共生部長。 ○コウノトリ共生部長(本田 互) 被害額5,000万円の内訳でございますけれども、農業用施設、いわゆる農地とかあぜとか井堰とか、そういった農地と農業用施設並びに治山関係の林業用施設、さらに農産物を含めまして合計5,000万円ということでございまして、内訳は、農産物の方はもう少し、およそ1,800万円ほどということで試算をいたしております。  それと、大変申しわけございません。先ほどの施設の、被災ハウスの共済加入ということですけど、再度事務の方に確認をいたしますと、今回はなかったということでございます。以上でございます。 ○議長(木谷 敏勝) 村岡峰男議員。 ○議員(15番 村岡 峰男) 園芸施設共済に加入者はなかったというのが実態のようですが、私、ここで改めてお願いをしたいのは、この園芸施設共済制度ですね、年々加入者が減ってると思います。同時に、極めて少ない。  私、中筋に住んでまして、私の集落も、あるいは近隣の集落もハウス園芸が最も豊岡では盛んな地域でございます。その地域でこの施設共済に加入者がもうほとんどないんですね。何でだと聞くと、一番の問題は、掛金が高くて払えないと。被害に遭ったときは欲しいけども、被害がないときは、いわゆる掛け捨てですから、そのこともあわせて、とってもじゃないけども、掛金が払えないというのが一つと、さっきも言いましたけども、いよいよ被害に遭ったときに、補償金をもらおうと思うと、その手続が極めて煩雑やと。特にハウス内の野菜、生産作物にも被害が及ぶことが多いですから、そちらにも入ろうと思うと、さらにもらうときに本当に煩雑で、もう途中で投げ出すと、これまでにも投げ出した農家もあるようです。そういう意味で、この施設園芸共済については、豊岡だけでどうなるもんじゃないとは思いますけども、加入がもっとしやすい要件緩和、あるいは被害補償のときのこの要件緩和をぜひとも要求していただきたいというふうに思うんですが、どうでしょうか。 ○議長(木谷 敏勝) コウノトリ共生部長。 ○コウノトリ共生部長(本田 互) お気持ちは重々ご理解させていただきますけれども、共済制度でございますので、ちょっと私の一存ではどうこうということは申し上げられません。よろしくお願いいたします。 ○議長(木谷 敏勝) 村岡峰男議員。 ○議員(15番 村岡 峰男) コウノトリ共生部長の一存でどうのこうのできんのはわかります。ですけども、実態がそういうことだから、ひとつご理解をいただいて、ご検討を加えていただきたいということを強く要求しておきます。  農家のこの営農活動にプラスになるような共済制度でなければならないと。せっかくあるけども、入ることもできないような制度ではプラスになりませんから、そのことを強く思います。  次に、治水関連で再質問をしたいと思います。  まず、遊水地の問題で市長から答弁いただきました。遊水地計画全体の約1割に及ぶこの運動公園がね、ですからこんなもん外せるかいやという答弁だったように思うんですが、一方で、この運動公園の利用の資料をいただきまして、なかなかよく使っとんですね。全日本の但馬予選ということなんでしょうか、兵庫県大会があったり、あるいは全日本の少年サッカー大会であるとか、あかふじ米兵庫軟式野球大会、いわゆる但馬的な大会と同時に、兵庫県的な大会もここでは随分行われてます。関係者になぜここを使うと聞きますと、最大の問題は駐車場なんですね。但馬各地から子供であろうと親の利用であろうと車で参加をするのに、駐車場がこれほど広くあるところは但馬にはないということで、この運動公園がなくなるっていうのは非常に困るという声を聞くんですが、教育委員会として、この運動公園についてはぜひ存続をしてほしいという思いはお持ちではありませんか。 ○議長(木谷 敏勝) 教育次長、総務担当。 ○教育次長(総務・社会教育担当)(山口 孝義) 円山川運動公園は確かにたくさんお使いになっていただいてるということで、運動施設としては十分必要なものだろうと思います。ただ、治水の問題でいきますと、やはり人の命にかかわることということが最優先ということになろうかと思いますので、それはその後のいずれにいたしましても検討課題になろうかと思います。 ○議長(木谷 敏勝) 村岡峰男議員。 ○議員(15番 村岡 峰男) 質問の順番を間違えました。運動公園を残してほしいという思いが非常に強いもんですから、その前に緊急治水対策事業そのものなんですが、これも言いましたけども、緊急治水対策事業、ここの豊岡河川国道事務所のインターネットをのぞきますと、緊急治水対策事業から文言がないんですね。あるのは下流域のこの無堤地の解消というパラペットですね。玄武洞・城崎方面の。さらには日高の無堤の解消というのはあるんですが、この遊水地計画っていうのが、遊水地という言葉も含めて今文言が消えてるんですが、これは消えたんではなくて、市長が言われたように後ろにちょっと下がっただけだということなんでしょうか。消えたというのは、もう一遍計画を一からやり直すということではないんですか。 ○議長(木谷 敏勝) 技監。 ○技監(藤田 宜久) 先ほど市長の答弁もありましたように、遊水地計画につきましては、決して消えたわけではなくて、国交省の方で現在検討を進めている段階でございます。したがいまして、検討が明らかになった段階で、当然住民の方にも説明して理解を得た上で事業を進められるものと考えております。以上です。 ○議長(木谷 敏勝) 村岡峰男議員。 ○議員(15番 村岡 峰男) そうしますと、この台風23号の直後に発表されたいわゆる900億円というね、緊急治水対策250億円、この枠の中に今もおるということで理解したらいいんでしょうか。250億円ってあれはあのときに言ったけども、あれはもう消えましたんや、あの計画はもう今はないんですよということなんでしょうか。 ○議長(木谷 敏勝) 技監。 ○技監(藤田 宜久) まず、激特事業が22年度に終わりまして、現在は緊急治水対策事業に移行しております。それで過去には確かにそういう激特が650億円で緊急が250億円という数字が出たかもしれませんが、現在はその緊急治水が全体で幾らになるか、あるいはいつまでかかるかということは、まだ明らかになっておりません。以上です。 ○議長(木谷 敏勝) 村岡峰男議員。 ○議員(15番 村岡 峰男) そうすると、当初に発表されたあの計画は今はもう変わってると。250億円っていうのが、あれは今はもうあらへんのやと。だから、場合によっては下流域の無堤問題、あるいは中流域、日高の無堤問題、これらが前に来て、重点的に進めるんで、それと、この計画も含めて遊水地は消えてないと。だから全体の費用は、後半の250億円っていうのはもっと上に行くかもわからんということなんですね。 ○議長(木谷 敏勝) 技監。 ○技監(藤田 宜久) 現在、その緊急治水対策は、議員ご指摘のとおり下流域とかあるいは稲葉川の関係でできるところから着手してる段階でして、我々が聞いておりますのは、当然今後遊水地も含めて取り組んでいかなければいけないというふうに聞いておりますが、まだ計画が具体化しておりませんので、その遊水地も含めた全体事業が幾らになるか、250億円でおさまるのかどうかということまではまだお聞きしておりません。以上です。 ○議長(木谷 敏勝) 村岡峰男議員。 ○議員(15番 村岡 峰男) じゃあ、緊急治水対策後半の5年という中でどうのこうの別として、遊水地計画は今も生きとるし、これはされるものという理解の上に立って、あと質問を進めたいと思うんですが、まず、ここから運動公園の話に、質問がしたかったんですが、運動公園の利用というのは、先ほど言いましたように、非常に活発に多く利用されてます。利用者の皆さんもだし、あるいは中筋の一員としても、この運動公園はぜひ残していただきたいという強い思いを持ってますが、残らないと、遊水地でそれはもうつぶれますと、これはもうはっきりすんのやという、まさにそういう答弁が返ってくるわけですけども、中筋地域にはまさにこの運動公園以外に公共施設はありません。どこの地区にもある学校、公民館は別ですよ。学校、地域の公民館は別にして、公共施設はこの運動公園しかないんです。地域の中でも、今の河川敷から運動公園がなくなるんだったら、堤内に、いわゆる堤防の中側ですね、堤内に運動公園にかわるもんをつくってくれという声があるんですが、お聞きにはなっておりませんか。届いておりませんか。 ○議長(木谷 敏勝) 教育次長、総務担当。 ○教育次長(総務・社会教育担当)(山口 孝義) 現在そういう状況についてはまだお聞きいたしておりません。 ○議長(木谷 敏勝) 村岡峰男議員。 ○議員(15番 村岡 峰男) そういう声が届きましたらご検討いただけますか。 ○議長(木谷 敏勝) 教育次長、総務担当。 ○教育次長(総務・社会教育担当)(山口 孝義) いずれにいたしましても、今後の検討課題ということになろうかと思いますので、そういうご理解をいただきたいと思います。 ○議長(木谷 敏勝) 村岡峰男議員。 ○議員(15番 村岡 峰男) ぜひ検討してください。  豊岡市の地図を広げますと、ありがたいことに私の住む中筋は豊岡市のほぼ中心になります。但東からも竹野からも、日高の管内も含めて定規を当てると中筋が真ん中なんですね。この真ん中の地域にこのぐらいの施設をつくっていただいても私はいいんじゃないかなと。中筋全体、あるいは但馬全体、もっと言えば兵庫県から大きな大会に安心して来れる、そういう施設をぜひ、今あるんだから、なくなるんだったらかわりをつくるということで、ご検討いただくように強く強くお願いをしておきます。  次に、中筋の地域的な問題も絡みますけども、内水ポンプの問題で答弁をいただきました。初期投資も要るし、維持経費も要るぞという答弁なわけですが、かつて壇上でも言いましたが、小野川ショートカットが計画をされ、実施をされた当時に、このときから強く内水ポンプの要求をしてまいりました。なぜ小野川ショートカットが関連するんだと。小野川ショートカットによって、出石川の下流域では早く水位が上がると。早く水位が上がるということは、早く樋門を閉めなきゃならない。それだけ内水がたまるんだからと言ったら、当時、ガラリン川という川を整備をして、一滴でもようけ樋門が閉まるまでに流すんやと、これが大切だと言われました。なるほどガラリン川は整備をされました。流れはするけども、やっぱりその後も内水被害はずうっと続いてます。  道路の冠水と言われるけども、市道を上げたら、それぞれの上げたところの家の入り口も関係しますから、相当の協議が必要です。この協議をひとつお願いしたいのが一つと、もう一つは、農産物の被害は市道を上げても一向に改善されません。私はポンプの設置を再度強く要求したいと思うんですが、今、田鶴野地区には3つ排水ポンプがありますね、田鶴野地区に3カ所あると思うんですが、間違いありませんか。 ○議長(木谷 敏勝) 都市整備部長。 ○都市整備部長(田中 孝幸) 田鶴野にはポンプ、赤石のポンプ場と、それから今、野上、それから下鶴井、そこに仮設ポンプとして2台ございます。以上です。 ○議長(木谷 敏勝) 村岡峰男議員。 ○議員(15番 村岡 峰男) 以前から排水ポンプを要求しながら、ちょうど対岸の八代川のポンプが同じいわゆる仮設といいますか、テーブルの上にパイプが乗る、あれ式のポンプがあって、あれでええんやと、ささやかにあれでええということも含めてポンプを要求してきました。田鶴野の3つのポンプは、仮設だと言われるんですが、将来はどうなるんでしょうか。 ○議長(木谷 敏勝) 都市整備部長。 ○都市整備部長(田中 孝幸) 下鶴井と野上の仮設のポンプにつきましては、あそこにしゅんせつ土砂の仮置きというふうなことの中で、遊水地がなくなるということの仮のポンプということで、将来的にはまだどの方向になるかと、基本的には国交省は撤去という方向だろうと思いますけども、現在、先行きはわかりません。以上です。 ○議長(木谷 敏勝) 村岡峰男議員。 ○議員(15番 村岡 峰男) 八代川の前のポンプ見てあれでええんだというふうに言いましたけども、今から要求しといてください。仮設で撤去するんだったら、そのポンプはもうつぶすんでなくて、中筋も含めて片間も要るでしょう。あるいはそれ以外も要るとこようけあります。移動して利用すると。中筋が強く望んでますと。あれを中筋に移設をするという方向を国交省に求めていただきたいと思うんですが、どうでしょうか。 ○議長(木谷 敏勝) 都市整備部長。 ○都市整備部長(田中 孝幸) この仮設ポンプがこれからどうなるかわからないということが基本にありますけども、仮設ポンプを移設してほかのところに正式に設置していくということにつきましても、これは多大な金がかかるということと、逆にまた維持管理っていうことで、本当にいいのかっていうこともございます。その辺はよく今後の成り行きを見ていきたいなと思います。以上です。 ○議長(木谷 敏勝) 村岡峰男議員。 ○議員(15番 村岡 峰男) 設置費用も維持管理も要ります。まず、市の担当部局もそうなんですが、一度要求をしているその地域に投げかけてみてください。あんたら、維持管理ができるかっていうことも含めてね。私は、そういう要求しとる地域に、全く知らんうちにぼちゃになっちゃったと、つぶされちまったというようなことじゃなしに、せっかくあるんだから、パイプもまだ使えます、移設すればね。いうことなんで、ぜひその方向を探っていただきたいというふうに思います。よろしくお願いしときます。  次の質問をします。国保ですが、副市長から先回りをして、あんたは恐らくこう言うだろうというふうに言われましたので、まさにそれを言いたいと思うんですが、市民の暮らしの現状は壇上で言いました。毎年毎年引き上げられて、もう国保の国がいわゆる酷という、残酷の酷に変わってしまうというぐらい、国保税について市民のいろんな声が寄せられています。  上げずに済む方法というのは、運協の資料を見ましても、議論されとるんですね、検討されてます。それはまさに基金の活用なんですね。いただいた資料を見ましても、まず基金の考え方、国は3年間の保険給付費の平均額の5%だと。豊岡市はそれを倍にして10%相当額にするんだということが資料に入ってますね。10%相当額にすると言いながら、23年度末見込みの基金残高は何%になりますか。 ○議長(木谷 敏勝) 市民生活部長。 ○市民生活部長(足田 仁司) 23年度末見込みが、金額にしまして6億2,400万円余りの年度末残高を見込んでおります。保険給付費の額ということの割合ですけども、これは10%を超える額に、12%近くになるんではないかなというふうに思われます。(「10」と呼ぶ者あり)ちょっと急でしたので計算をしてみないとわかりませんが、6億2,400万円と見込みの医療費の給付額が50、ちょっとお待ちください。22年度実績の医療費の給付額が58億円余り、59億円ほどですので、10.57%ぐらいの割合になります。 ○議長(木谷 敏勝) 村岡峰男議員。 ○議員(15番 村岡 峰男) いや、資料をいただきますと、いわゆる基金積立額の10%相当額というのは5億7,400万円だというふうに書いてあるんですね。ですから、5億7,400万円を超える分については、豊岡市として積み立てをこれだけはするんだという額から見れば上を行くと。だから、基金は何ぼ上行ってもええんだと、何ぼようけあってもええという考えではないと思うんですね。ですから、豊岡市の基金の考え方は10%相当額なんだから、仮に基金投入を1億5,000万円じゃなくて2億円投じても、この10%相当額よりも私はまだ上に行くと。5億7,400万円いうのがさらにまんだ上だというふうに思うんですが、そうではありませんか。 ○議長(木谷 敏勝) 市民生活部長。 ○市民生活部長(足田 仁司) 今現在、22年度末で6億2,200万円余りという残高でございます。そのうち1億5,000万円を23年度取り崩して、会計の運用に充てていきたいと考えております。  それで、今、議員ご指摘のように、計算上の10%相当額を基準の積立額としたいというのが市の考えなんですが、この金額が5億7,400万円、医療費の給付費が59億円ほどですので、医療費が、給付額が2%見込みが変わると、もう1億円オーバーをすると、こういった非常に会計そのものが非常に大きい会計でございます。全体では100億円ぐらいの会計ですので、その変動幅を数%見るだけでも、それがもし2年続けば現在の基金残高は底をつくという可能性をはらんでおります。  そういったことを考えますと、近年2年間、3年間、6億3,800万円、6億2,200万円、そして23年度末が6億2,000万円あたりでおさまれば、これは100億円の会計を運用するに当たっては、非常に今安定的に運用できているんではないかなと。ですから、何が適正かっていうことは非常に議論があるところだと思いますけども、豊岡市は過去の経験値も含めまして10%相当額を基準額と。それにぴったしになるかならないかっていうのは、これはなかなか会計の操作上、非常に難しい、医療費が相手ですので、非常にわずかな変動でも大きくぶれてくるというような要素を持っておりますので、現状では過去2年間、3年間、安定的に運用できているというふうに考えております。 ○議長(木谷 敏勝) 村岡峰男議員。 ○議員(15番 村岡 峰男) 何が適正かという、その点で私は、基金の考え方として国は医療費の3年間平均の5%を積み立てなさいよ、ほんで豊岡市はさらにそれでは不安だから10%にしましょうという、これは国であり豊岡市が方針として、方向として既にお決めになってる、決めている基金の持ち方なんですね。ですから、今、部長が言われるように、何が起きるわからんと。医療費がどうなるわからんと。それはわからんです、だれにも。だから10%という医療費の基金を持つことにしてるわけでしょう。  だから、上に行けば行くほど、基金がふえればふえるほど、それは安心でしょう。保険者としては安心かしらんけども、一方で被保険者の方の財布も考えてくださいよ。保険する市の側だけが安心で、市民の懐はもう底をつくというのが私は今の市民が置かれている、多くの市民の現状ではないんかなと。だったら、10%に決めとるんだから、その10%まで、私は、もっと低くせえと言っとんじゃないんです。お決めになっとる10%でいいじゃないんですか。そしたら、5,000万円さらに基金を乗せることは金額的には可能ではないかなというふうに思うんですが、再度聞きます。そうじゃないですか。 ○議長(木谷 敏勝) 市民生活部長。 ○市民生活部長(足田 仁司) 基金の積立額につきましては、今ほど議員おっしゃいますように、医療費の給付額の10%相当という内規として基準を持っております。ただ、もう一つ、その項目の下の方にも書いてございますが、この基金がこの基準額を下回った場合は、少なくとも5年間の計画でもって、その基準額を上回るよう所要額を積み立てると、こういった考え方もあわせて載せております。  この5年間というのは明らかに保険料の上乗せということが考えられるわけですので、今は基準額と現在の積立額の差はわずかといいましょうか、会計から見ますと5,000万円ほどですので、全体の1%相当の余裕しかないと。この1%はいつ転覆するかわかんない。基準額を下回ったら基準額に追いつくようにまた回復させるという考え方ですので、今のところ基金残高が3年間安定して推移をしとるということは、裏返しますと、被保険者の負担も安定的に推移しているということであろうということのバロメーターになろうかと考えております。 ○議長(木谷 敏勝) 村岡峰男議員。 ○議員(15番 村岡 峰男) 下のところを見てくださいって言われて、下のところは基準積立額が下回った場合はというね、下回ってないんでしょう。基準積立額っていうのは金額でいったら5億7,400万円っていう、きちんと書いてありますがな。これを下回った場合は5年間の計画で基準額まで戻すということですから、私は、その点では今は下回ってないと。  基金を持つことに私は全く反対してません。それは必要なんですよ。ですけども、その持ち方の問題。だから基準額が、今、私たちがというよりも、豊岡の国保が目標とする積立額なんでしょう。それを超えた分を被保険者に返すというのは、そんなに間違ったことですか。むしろ私は、基金が市民の暮らしを救うということになったっていいじゃないですか。そのための基金なんだから。幾ら上限をどんどんどんどんふやすという考え方、私はやっぱし今を考えてほしいなというふうに思うんですが、再度お聞きします。 ○議長(木谷 敏勝) 市民生活部長。 ○市民生活部長(足田 仁司) 繰り返しになろうかと思いますけども、今、目先の取り崩し額を増額した場合、いっときは保険税が下がるかもしれません。ただ、今現在、基準額から5,000万円程度の余裕がございます。これも繰り返しになります。基準額を下回った場合は、基準額に戻るように、5年でもかけて回復させるという考え方ですので、基準額をわずかに上回った状態を維持できるというのが会計を運営する上では非常に健全な状態ではないかな、このように考えております。 ○議長(木谷 敏勝) 村岡峰男議員。 ○議員(15番 村岡 峰男) 再度要求します。だから基金は必要なんです。被保険者の側が基準積立額をみずから決めとられるんだから、それよりも上回ったとき、それは被保険者の生活費を助けるということに使ったって少しも私は罰は当たらないと。去年もおととしも上がったんでしょう。市民の所得税が何ぼです、今。市民所得は合併時から見たら何ぼ下がってます。年収42万円、市民所得は下がってるんですよ。合併時、17年から見たら。一方では、所得は42万円も下がっとんのに、国保税は上がってるんです。上がっとんのは国保税だけじゃありません。固定資産税も市民税も超過課税しとるわけでしょう。国保税で市民の暮らしを助けてくださいよ。上げて豊岡の国保税が楽になった、心配がなくなったと。その前に、国保の加入者は暮らしが疲弊してしまう。これが今の市民が置かれた私は実態だし、その市民を市政が応援をする、こういう市政になってほしいなということを強く思います。  ですから、再度要求します。国保税を引き上げない。そのために基金の基準額を上回る中からあと5,000万円基金の取り崩しをして2億円の基金投入したら国保税上げないで済むんだから、それを決断を願いたいというふうに思うんですが、再度お聞きしときます。 ○議長(木谷 敏勝) 市長。 ○市長(中貝 宗治) まず、国保税を上げざるを得ないのは、決して行政の側がむだをしたからではなくって、市民の皆さん自身がそれに値する給付を既に得ておられる、サービスを得ておられることの裏返しであることをまずご理解賜りたいと思います。  そして私たちも、基金があるのであれば、それをできる限り活用して、上げ率を抑える努力はいたします。しかしながら、例えば今2億円を仮に投入したとして抑えましても、例えば来年度医療費が全くことしと同じだったとしても、同じ水準を保とうとすると、来年度もまた2億円要ります。もし医療費が上がれば、抑えようとしてそれをさらに上回る金額の基金を投入する必要が出てまいります。そうしますと基金はあっという間になくなってしまいます。  ことし5,000万円を上乗せすればその分は楽になるかもしれませんけれども、それは将来の、何年後かわかりませんけれども、そのときに当然医療費が上がっていけば、その差額が大きくなりますので、ことしを抑えれば、それは将来の上げ幅を大きくする方向に働きます。したがって、あるときは小さく、あるときは異常に大きくなるというようなことは望ましいことではありませんので、そこのところはなだらかに遠浅状態でいくようにということで、今回1億5,000万円の投入を決定したとこでございますので、これ以上の上積みについては考えておりません。 ○議長(木谷 敏勝) 村岡峰男議員。 ○議員(15番 村岡 峰男) 基金をもって未来への責任を果たすと、そのこともわかるし、そのことを頭から否定する気はありません。しかし、今現在の国保加入者、いわゆる被保険者の暮らしを応援をすると。そのことも私は、市政と行政としての大事な一つの方向ではないかなと、改めて私はそのように思いますし、基金のプラス5,000万円を要求しておきたいと思います。  時間がありません。婦人共励会です。  自販機のこの入札が随分行われてます。婦人共励会がお持ちの、管理をされとる自販機まで入札を予定される気はありませんね。 ○議長(木谷 敏勝) 総務部長。 ○総務部長(矢﨑 章司) 自販機につきましては、3月に試験的に13台させていただいてます。もちろんその中には今ご指摘の分とか福祉団体の分は入っておりません。それで、次にまた秋にやはり自主財源の確保という観点からさせていただきたいということはご答弁させてもらったとおりなんですけども、ここで今のご指摘については健康福祉部と協議をいたしまして、その状態とかいろんな、それとその団体の方にどれぐらいその利益といいますか、そういうのがあるかというふうなことも関係してくると思いますので、そういうことを十分関係課と調整をさせていただいて、それで決定をしていきたいというふうに思っています。基本的には福祉団体については配慮したいというふうに思っております。以上です。 ○議長(木谷 敏勝) 村岡峰男議員。 ○議員(15番 村岡 峰男) 資料をいただきまして、本当にご苦労されながら組織を維持されとると。その中のささやかな収入ですが、自販機の収入があります。こんなんを取り上げないということだけをお約束をお願いをして、終わります。 ○議長(木谷 敏勝) 以上で村岡峰男議員に対する答弁は終わりました。  以上で通告に基づく発言は終わりました。  これをもって上程議案に対する質疑並びに市の一般事務に関する質問は終局いたします。  ただいま議題となっております報告第5号ないし報告第11号並びに第56号議案ないし第69号議案については、お手元に配付いたしております議案付託分類表のとおり、それぞれの所管の委員会に審査を付託いたしますので、ご了承願います。 ────────・──・──────── ◎日程追加 報告第12号及び第70号議案
    ○議長(木谷 敏勝) お諮りいたします。この際、報告第12号、専決処分したものの報告について及び第70号議案、委託契約の締結についてを日程に追加し、直ちに議題とすることにご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(木谷 敏勝) ご異議なしと認め、そのように決定しました。  報告第12号、専決処分したものの報告について及び第70号議案、委託契約の締結についての2件を一括議題といたします。  提案理由の説明を求めます。  市長。 ○市長(中貝 宗治) まず、報告第12号、専決処分したものの報告についてをご説明申し上げます。  去る3月17日に発生しました職員の公用車による交通事故に関し、市長に委任する専決処分事項の指定についての規定により、損害賠償の額の決定について専決処分いたしましたので、地方自治法第180条第2項の規定により、議会に報告するものです。  続いて、第70号議案、委託契約の締結についてです。現在、ホストコンピューターで稼働させている市税等基幹情報システムを再構築するための業務を委託しようとするものであり、議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第3条の規定により、議会の議決を求めるものです。  各議案の詳細につきましては担当部長から説明いたしますので、何とぞよろしくご審議いただき、適切なご決定を賜りますようお願い申し上げます。 ○議長(木谷 敏勝) 説明は終わりました。  続いて、議案ごとの説明に入ります。  まず、報告第12号について説明を求めます。  教育次長、総務担当。 ○教育次長(総務・社会教育担当)(山口 孝義) 追加提案でございます。専決第14号の損害賠償の額を定めることについてご説明申し上げます。  本件は、公用車による交通事故に係る損害賠償について、相手方との合意を得ましたので、平成23年6月1日付専決により、損害賠償の額を決定いたしたものでございます。  事故の概要でございますけれども、平成23年3月17日木曜日午前11時35分ごろ、出石学校給食センター職員が運転する公用車が市道町分山添線、豊岡市出石町町分618番地先、北部公園前交差点を弘道小学校に向かって走行中、東側から直進してきた車両と接触し、相手方車両の正面が破損したものでございます。  過失割合でございますけれども、豊岡市20%、相手方は80%となっております。相手方は、議案に記載のとおりで、損害賠償額は12万4,200円でございます。なお、この賠償額につきましては、全国市有物件災害共済会から全額補てんされることとなっております。  再発防止の取り組みといたしましては、毎朝朝礼なりで、安全運転を周知徹底するよう指示いたしておるところでございますけれども、こういうような事件を起こしまして、大変申しわけなく思います。本人にも厳重に注意を行ったところでございます。本当に申しわけありませんでした。今後も引き続き交通事故の防止に尽力してまいりたいと思いますので、大変申しわけありません。 ○議長(木谷 敏勝) 次に、第70号議案について説明を求めます。  総務部長。 ○総務部長(矢﨑 章司) それでは、3ページをお願いいたします。第70号議案、委託契約の締結について説明申し上げます。  本案は、基幹情報システム再構築業務について、委託契約を締結するため、豊岡市議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第3条の規定により、議会の議決をお願いするものでございます。  現在、ホストコンピューターシステムで処理をしております税、住民記録など基幹情報システムを、新庁舎建設にあわせ、全庁的な統一的考え方に基づき、オープン系パッケージシステムに移行することにより、事務の効率化と経費の節減を図ろうとするものでございます。  今年度当初予算におきまして、来年度の債務負担も含めまして予算をお認めいただきましたので、庁内の業務委託選定委員会でプレゼンテーションやデモンストレーションなど総合的に検討、選定をし、6月14日に仮契約をいたしましたので、今回、議案として上程させていただくものでございます。  内容につきましては、1、契約の目的は、豊岡市基幹情報システム再構築業務、2、契約の方法は、公募型プロポーザル方式による随意契約、3、契約の金額は、2億4,498万8,100円、4、契約の相手方は、富士通株式会社姫路支店でございます。備考として、履行期限、平成25年3月25日としております。  次の4ページをお願いいたします。4ページの方に参考資料として業務の概要を記載しております。  表の品目のところの一番上の住民記録システムから、下から3つ目になります福祉医療システムまでの17業務は、現在ホストコンピューターで稼働している業務を再構築するものでございます。  その下の総合窓口システムにつきましては、新庁舎の建設にあわせ、新たに導入をさせていただきたいシステムでございます。  一番下に機器一式と書いております。これにつきましては、機器一式の調達もこの契約に含んでおりますが、提案されるシステムにより機器が決定されるため、機器の設定等もこの業務に含めることにより、より安全に、かつ経費も削減できるということで、この分も入れております。  追加提案になりましたのは、18業務という業務数の多さから、質疑回答や提案書作成に長期間が必要であったこと、また各業務の担当者にもシステムのデモンストレーションを通じて実際に操作したことなども評価したいということのために、期間がかかりました。  以上、ご審議をよろしくお願いいたします。以上です。 ○議長(木谷 敏勝) 以上で上程議案に対する説明は終わりました。  これより一括して質疑に入ります。質疑はありませんか。  13番、伊賀央議員。 ○議員(13番 伊賀 央) ただいまの専決第14号、損害賠償の額を定めることについて、交通事故の方に関連して1点だけお尋ねをしたいと思います。  このいわゆる学校給食センターの職務中の事故だというふうに理解をいたすわけですが、この状況、危惧されるところは、例えば給食の配送中であったのであれば、子供たちの給食にどのような影響が出たのか、出なかったのか、あるいはそこら辺のことをもう少し詳しくご説明をいただきたいと思います。 ○議長(木谷 敏勝) 教育次長、総務担当。 ○教育次長(総務・社会教育担当)(山口 孝義) これにつきましては、給食センターのいわゆる給食を配送している途中の事故でございました。それにつきましては、代替の車がございましたので、それを持ってきて、積みかえて、すぐに配送したということで、子供たちの給食については影響はございませんでした。以上でございます。 ○議長(木谷 敏勝) ほかにありませんか。     〔「なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(木谷 敏勝) 質疑を打ち切ります。  お諮りいたします。ただいま議題となっております報告第12号、専決処分したものの報告については文教委員会に、第70号議案、委託契約の締結については企画総務委員会にそれぞれ審査を付託いたしますので、ご了承願います。 ────────・──・──────── ◎日程追加 請願・陳情の付託について ○議長(木谷 敏勝) お諮りいたします。この際、請願・陳情の付託についてを日程に追加し、直ちに議題とすることにご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(木谷 敏勝) ご異議なしと認め、そのように決定しました。  請願・陳情の付託についてを議題といたします。  新たに議長において受理いたしました請願2件については、お手元に配付いたしております文書表のとおり、所管の常任委員会に審査を付託いたしますので、ご了承願います。 ────────・──・──────── ○議長(木谷 敏勝) 以上で本日の日程は終わりました。  この際、お諮りいたします。明17日から27日までを委員会審査等のため休会いたしたいと思いますが、これにご異議ありませんか。    〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕 ○議長(木谷 敏勝) ご異議なしと認め、そのように決定しました。  次の本会議は、6月28日午前9時30分から再開いたします。  本日はこれにて散会いたします。      午後1時58分散会 ────────────────────...